冬のパリ旅行8(市内観光でスリに会う) 12月25日

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今日のクリスマスは大半の店が休みだと聞いたので、遅く起きてパリ市内をゆったりと回ることにした。先ずノートルダムへ行こうとしてメトロに乗った。最初のメトロ空いていた。乗り換え先のメトロは混んでいた。乗って中へ入ろうとしている時に女の子から声をかけられた。「シャルルドゴールはどこか?」と言っていた。「なんで観光客に聞くのかな」とぼんやりと考えていたら、なんと「財布が落ちていた」とその女が告げて私の財布を差し出した。「ありがとう」と言って受け取ったがどうもおかしい。尻ポケットへ入れていたが、落ちるはずがなかった。駅を出てから財布をチェックしたら中に入れていた日本円で5万円がなくなっていた。先程の女は擦りだったのだ。

妻もチェックしたらポシェットから財布を取られていた。然もその財布を投げてよこしたそうだった。カードはいずれも手が付けられていなかった。

パリの地下鉄ではどこの駅でもフランス語のアナウンスに続いて必ず「日本語で」すりにご注意の警告がなされていた。不思議だなと思っていたが納得した。

ノートルダム寺院のミサを見に行った。すごく沢山の人が並んでおり、ミサの様子は大型のスクリーンで中継されていた。

ノートルダム寺院とミサの中継

ノートルダム寺院付近の立派な建物(法務省?)

暫く中継を見て、メトロでモンマルトルへ行き登山電車で山に上がった。サクレクール(聖心)寺院を見て、一段降りて左回りに歩いて、ブドウ園やシャンソニエ「ラパン・アジル」まで行った。更に上に上がりテルトル広場へ出た。食事でもと思ったが適当な店がなくモンマルトルの丘を降りた。

丘の下のメトロ駅まで歩いてマドレーヌ寺院へ行った。広場近くのレストランで昼食を取り、4時からのコンサートへ行った。

パイプオルガンの演奏が中心だった。音量が大きすぎてまるで騒音状態だった。2,3日前にここで聴いたコーラスは素晴らしかったが今日のワーグナーのタンホイザーは良くなかった。残響を考慮して弾いている様子だがテンポが遅すぎてワーグナーの曲とわかるまでに時間がかかった。「原曲を無視して弾くなよ」と思った。あまり面白くなかったのでホテルへ引き返した。

7時過ぎにエトワール近くのミシェラン星一つの店へ夕食を食べに行った。ラッフルズ系列ホテルのレストランで、内装は実に豪華だった。いつも量が多すぎるのを心配していたがなんとここのオードブルはネズミに喰わすほどしか出てこなかった。しかもインパクトの無い料理だった。これでもうわかった感じだった。

シャンデリアばかりが立派でバカラのショウルームと見まごうばかりだ。料理を写さないでシャンデリアばかり写した。

メインデッシュはカモの料理とタラの料理をオーダーした。カモはまあまあ美味しかったがタラは落第だ。妻はミシェラン一つ星なのにおかしいと怒っていた。ここは内装で勝負しているようだ。トイレのドアは両面に大理石が貼られ1トンもあるような頑丈な作りだった。トイレ関係の陶器は日本のTOTOだった。我が家と同じだ。

明日は帰国なので荷造りをして寝た。「終わり良ければ全て良し(All’s well that ends well.)」とは行かなかったのがちょっと残念だったが・・・