冬のパリ旅行4(パリ郊外シャンティイ城他) 12月22日

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今日は旅行案内書お勧めのシャンテイイへお城を見に行くことにした。メトロでパリ北駅へ行き、SNCFの列車でシャンテイイまで行く。北駅へ着いたら11時になっていた。列車は11:10発で切符を買っていたら間に合わない。これを乗り過ごしたらなんと次の列車は12:50発だった。2時間近く待つことになった。パリの郊外線は本数が少なく実に不便だ。時間が余ったので駅の周辺を見学することになった。パリ北駅は風格のある立派な建物で超クラシックな旧駅舎とモダーンな新駅舎がシームレスに繋がっていた。駅構内を歩いてもわからないが外から見れば明らかだ。国際列車のユーロスターもここから発車している。

格調高い旧駅舎とモダーンな新駅舎と駅周辺

列車は発車して30分ほどでシャンテイイへ着いた。駅で聞いたらお城行きのバスはこの季節は運休とのことだった。小雨の降る中1㎞ほど歩いてお城まで行った。先ず馬場に着いた。ここは競馬場にもなっている。トラックがあった。大きな建物の屋内馬場があり、その中で馬術教室も開かれている様子だ。馬の曲芸や馬術ショウなどもあり有償で見られる。時間がないのでお城へ急いだ。フランス人は皆車で来ていた。電車で来たのは我々だけだった。

お城のような広壮な室内の馬場と広大な牧場

シャンテイイ城はルネッサンス期に建てられた優美なお城で、シャンボール城を小さくしたようなお洒落な外観だ。略奪で内部ががらんどうなシャンボール城と違いここは芸術品で満たされている。入場券売り場の自動券売機がうまくいかなかった。何回操作しても券が出てこない。たまたま居合わせたフランス駐在の日本人の方に操作を教わってトライしたが駄目で、その人たちに余分に2人分買ってもらい、18ユーロ払って入城した。

お伽噺に出てくるような優美で幻想的なお城

このお城はコンデ博物館として公開されており、グランシャトーの大広間はラファエルロ、ボッテチェリーなどの名画が壁一面に隙間がないほどに展示され壮観だった。当時の城主がアルジェリアの生まれとのことで一番目の付く場所に10枚ほどのイスラム風の絵画が掲げられていた。

壁一面の名画とラファエルロの絵画

広大な庭園は中央にル・ノートル設計のフランス庭園を挟んでイギリス庭園、イタリア庭園、中国庭園があった。庭も歩く予定だったが雨が降っており、大分歩き疲れたので2階から眺めて写真を写してそれで良いことにした。

格調高いインテリア

近道をしようとして競馬場周りで帰ったら、来る時よりも大分遠回りになってしまった。

駅前のバーへ入ったら周りは男ばかりで競馬のノミ屋みたいなところで食べ物は何もなく飲物だけだった。全員が競馬新聞を見ていた。後楽園の場外馬券売り場の雰囲気だ。隣にまともなコンビニ風の店がありそこでサンドウィッチを買って列車の2階席で食べた。帰の列車はすごく空いていた。

毎日食べ過ぎなので今日の夕食はホテル近くのスーパーでシャンパーニュ、ビール、生ハム、サーディン、トマト、野菜などを買いホテルで食べることにした。このプチホテルは飲食物の持ち込み禁止で、グラスも冷蔵庫も湯沸しも何もない。持参の湯沸しで湯を沸かしてお茶を飲んだ。ビールは窓の外において空冷だ。念入りにこれも禁止事項に入っていた。官僚国家フランスを象徴するような「ダメばかり」のプチホテルだ。内装は良いが余り泊まりたくないホテルにカウントされた。