ハノイ観光5(最終日)

Pocket

今日はハノイ観光の最終日だ。唯一残ってしまった美術博物館へホテルで呼んでもらったタクシーで行き、帰ってから12時にチェックアウトし、荷物をフロントに預けて昼食をとりショッピングに出かけた。美術館を出たら「待ってなくていい」と言ったのに先ほど乗ったタクシーが待っていた。素早く帰れて好都合だったが。

美術博物館には見るほどの絵はなかった。バリ島などにあるような南洋風の絵や印象派風の絵は多少あったが本格的な絵はなかった。フランスからは絵は学ばなかったようだ。フランスの絵とは言ってもフランス以外のスペイン人やオランダ人が頑張った例も多いので本当にフランスが絵画で優れているのかどうかは分からない。植民地にされたベトナム人が絵画など知るかと思っても不思議はない。彫刻が特にひどかった。まるで戦争中の日本の戦争協力絵画みたいなもので芸術性などお構い無しに戦意高揚だけがほとばしっていた。出来るだけ早く国家第一の美術館からは撤去した方が良い。歴史博物館がふさわしい。

食事の前に「女性博物館」なるところへ寄った。戦争などで活躍した女性をたたえる建物だ。ベトナムも結構箱物が多い。余り面白くなかった。ロータスカフェーとイタ飯屋を覗いたがぞっとしない店だったので止めにしてソフィテル・メトロポールホテルのメインダイニングでビュッフェ・ランチにした。ここはとても美味しかった。ハノイで取った食事で一番美味しいものの一つだ。フランスは食い物にかけてはNO1だ。

8時にピックアップしてもらい空港でチェックインして成田へ帰った。ハノイの空港では面白くないことがあった。空港の売店の売り子がお金をごまかしたのだ。2+2+1=10ドルと言ったのでおかしい事に気が付いて直前に買ったものを調べてみたら18ドルもごまかされていた。POSがあるのに使わないで合計金額だけを請求する。しかも値札やバーコードは直前に剥がしてしまうので内訳が分からない。判明したのが18ドルなのであって実際にはもっとごまかされているはずだ。かなりしぶとく頑張ってお金を返させ、We are very sorry. と大声で言わせるのには大変なエネルギーが要った。

警察に通報とも思ったが多分つるんでいるのではと思ったのでタクシー同様に泣き寝入りした。「ベトナム人は勤勉で正直だ」みたいな偏見が日本ではあるが大嘘だ。あれだけ人口が多くて失業者が多くて貧富の差が激しければ誰だって嘘もつくし盗みもする。

ベトナムでは超強力な警察と超過激な刑罰で犯罪を防いでいるに違いないと思った。この国はそんなに早く「テークオフ」はしないと切実に思った。ハッキリ言って好きではなくなった。騙されて盗まれて良く思う人はいない。余りに貧しく余りに貧富の差が激しいので同情の余地は大いにある。「終わり良ければ全て良し」と行きたかったがそうは行かなかった。

それにつけても「革命」って何だったのかなと不思議に思う。世界一共産主義に近い国=日本から来れば何処の国も貧富の差が激し過ぎるのかも知れない。渡り鳥で退職金数億円稼いだなどわが国の官僚の泥棒みたいな行為はは許されないが・・・

3件のコメント

コメントは受け付けていません。