妻が「OZモール」のグルメサイトで、ウェスティンホテル最上階レストラン「ヴィクター」での格安ディナーの案内を見つけた。早速申し込みをした。正直言えば「若干」半信半疑の所もあったが。
アメリカ系のこのホテルはサービスの良さで私が高く評価している。前にここのバーでこんなことがあった。酔った客がよろけてバーのガラステーブルに倒れ掛かり、大きな音を立ててテーブルを壊してしまった。バーのスタッフは慌てず騒がず素早く、まるで待っていましたとばかりに、代わりのガラステーブルをセッティングした。余りの見事な対応に壊した当人も心理的な負い目から開放されて其のまま飲み続けたのだ。
日本のホテルだったらどうだったのかなとその時ふっと思った。大騒ぎになり多分予備のテーブルは用意されてなく、酔った人は居場所がなくなり平謝りを繰り返すばかりになったのではと。些細ではあるが外資系ホテルの見事な「危機管理能力」をここで見せ付けられた。
実はこんな所にサービスの本質があるのでは。もっと言えば壊れないテーブルの方が良いのだが。
料金は「一人当たり8,800円でフルコース」一流ホテルのメインダイニングにしては確かに格安だ。プリフィックスメニューで選択はできないが普通のアラカルトのように馬鹿みたいに料理の量が多いこともなく、リーズナブルな量でデザートを食べて腹いっぱいになる感じだった。一流のフランス料理店やイタリヤ料理店にはない感覚だ。日本人としては結構大食の私でも、銀座のマキシムやサバティー二などではいつでも量が多すぎてイヤになる。
出てきた料理(左から右へそして下へ、サーブの順に)実はデザートが一番美味しかった。
お店は結構空いていた。さすがウェスティンのメインダイニング、ナポレオンの間やプロバンスの部屋等がありインテリアは実に立派だ。これはこれで、目に美味しい。
インテリア(ナポレオンの間とプロバンスの部屋)
窓からの眺めも結構いい。遠くにディーズニーランドの花火がほのかに見え、その隣にはレインボーブリッジがライトアップされてクッキリと白く浮かんでいた。幻想的な風景だ。
周辺の景色と飲んだオーガニックワイン(但しグラスで)
料理の味は超一流とは言えない。同じ金を払うなら石鍋シェフの「クイーンアリス」の方がパフォーマンス/コストはいい感じだ。フラグシップの六本木の「クイーンアリス迎賓館」は内装も実に立派だ。但し誰しも色んな所で食べたいと言う思いがある。
ジョルス住吉
恵比寿ガーデンプレイスの「ウェスティンホテル東京」は、私も利用したことがあります。このエピソードはすごいですね、私の利用した印象もよかったです。