7月末に、映画「M:ⅰ:Ⅲ」を観た。ブログは長い夏休みだったので掲載が1ヶ月ほど大幅に遅れた。
前評判では「前2作を凌ぐ出来で、凄い」とのことであった。最近のアメリカ映画、ハリウッド映画といっても良いと思うのだがリメークとか、このような2匹目3匹目のドジョウを狙った連作が多い。
私の感じでは「ミッションインポッシブル」はⅡが一番良かったように思う。第2作での崖縁から突き落されてしまうかも知れない女性を助け出すシーンに緊迫感がありハラハラした。
Ⅲでは主人公イーサン・ハントの妻が人質に取られて48時間の猶予の中で「ウサギの足」なる小型原爆?(起爆装置が大きくなるために技術的にありえないそうだが)を世界中から探し出して犯人へ届けなければならない。そうしないと新婚の妻は殺される。この設定が映画をジメジメと暗いものにした。
映画の実際の運びではこのような事態での緊迫感が伝わってこなかった。なんとなくノンビリとまでは言わないがマイペースで「アクション」をしている感じがした。ハリウッドもアクション物で長時間緊張を続ける気力に欠けてきたのかもしれない。アクションの連続で「48時間の危機感」が吹っ飛んだ。
投資家への確実なリターンを考えて安易な企画が多くなってきたようにも思える。ハリウッド映画は「ファンド」だから、ハイリスクと面白さの背反に悩んでいるのかも知れない。このような思惑を超える、次世代のスティーブン・スピルバーグやジョージ・ルーカスの様な大物映画監督が待たれる。
ジョルス住吉
私も観ました。「アクションの幕の内弁当」気味でしたね。「おなかいっぱい」→「でも何食べたんだっけ?」という印象です。