今日は夕方7時半からJR飯田橋近くの濠端でホタルの放し飼いがあるというので夕涼みがてら出かけた。平家ホタルは小型で今頃が時期だそうだ。パワーが少ないからかどうか光りっぱなしではなく点滅を繰り返す。これに対して源氏ボタルは大型で光りっぱなしで豪快だ。季節は5月の終わり頃でもう終わっている。2週間ほどの命だ。蝉に似ている。華麗な光を放つホタルも結構「はかない」。 7時半になったが明るすぎるので20分ほど待った。だけどちっとも暗くならない。要するに周りの人口の光が溢れて一定以上には暗くならないのだ。ホタルの生息にはこの辺からして適さない。
ホタルの光(殆ど見えない)団扇の上のホタル(フラッシュを焚いた。ホタルもビックリの目潰し)
8時近くになってやっと数匹のホタルを放した。しかしホタルは飛び立たない。今日は寒かったからという説と風が強すぎたからではとの説が飛び交った。そこで担当の方が皆にホタルを分けて廻った。団扇の上で遊ばせていたがいつまで経っても飛び立たないので団扇を上へ上げて下のほうへ強く振ったら弧を描いて飛び立って行った。あっという間であったが皆が目で追いホタルを堪能した。 飛び立ったホタルは直ぐに死んでしまうのではと薀蓄を述べる人が居た。東京大神宮にもホタルが棲息しているとのことだったので帰りに寄って見て来た。丁度ホタルの世話をしている方が居たので色々と話を伺った。このブログの文頭の薀蓄はこの方から聞いた。東京大神宮では水道水を独特のろ過装置で清めてホタルが生きていける水に変えているそうだ。装置は地下にあり何も見えないが相当な技術だ。今日のお賽銭は「2重ご縁」(25円)だ。色々伺った割には少なかったかも知れない。この次にはもっと弾もう。
夜の東京大神宮とJR飯田橋駅の七夕
ホタルは子供を産むと直ぐに死んでしまうそうだ。個体は2週間の命。あとから後から生まれてくるので寿命が結構あるように見えるだけだ。他所から持ってきた蛍は直ぐに何処かへ行ってしまい定着しない。ここで生まれたものだけがここへ帰ってくる。定着するまでには数年かかったそうだ。都会で自然を残すのは大変だ。ここには「エコロジー社会のヒント」が秘められている。この一件で東京大神宮を見直した。小振りだが内容がある。
ジョルス住吉
ホタルを最後に見たのは、30年前の青森県弘前市の郊外でした。東京での試み、興味ありです。
安蔵 正純
東京では椿山荘のホタルは有名です。もっともっと大量に観られます。一度どうぞ。