近所の映画館で「博士の愛した数式」を観た

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連休明けになって始めて映画を観た。封切館で見る予定だったが見逃してしまい近所の映画館「ギンレイホール」へやっと廻って来たので夕方の部で見た。

先に漫画で見ていたが全然違った印象でビックリした。小泉堯史監督の力量というものを漫画との比較で思い知った(比較が悪いが)。画面が美しい。これは一体どこなのかとずっと思いながら見ていた。最後の字幕を見て上田その他国内10箇所近くでロケをしていることが分かった。「蝉しぐれ」でもそうだが映画にとって風景と画面の美しさは命だとつくづく思った。1箇所だけでこれだけの景色を持ったところはまず無い。

「博士の愛した数式」公式サイト

不慮の交通事故で、寺尾聰扮する数学博士の記憶はたった80分しかもたない。そんなところへ家政婦の杏子(深津絵里)が博士の兄嫁の紹介でやってくる。杏子の10歳の息子は頭の形から博士に√(ルート)と名付けられる。博士の会話は言葉の換わりに数字を使う。数式の中に秘められた美しい言葉の意味に魅せられる。息子が成人して学校の数学の教師になり授業の「始」に数学の面白さと博士の回想を織り交ぜて話すのだが結構面白い。私も数学に始めて面白みを感じた。もうすでに遅い。「薪能」のシーンは美しかった。博士と兄嫁の許されない恋に一つの「,」が打たれた。

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