オランダ大使館を訪問

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異業種交流会の月例会でオランダ大使館を訪問した。今月の幹事がオランダに現地法人を持っており親しくしていることで実現した。芝公園にあり広くて立派な建物だ。建物全体が「長崎の出島」の形をしているとのことだ。

オランダ経済省企業誘致局の駐日代表の方から流暢な日本語で説明いただいた。オランダの大学で日本語を勉強し、オックスフォード大学でも日本語及び日本文化を勉強されたそうだ。博士論文は「安土桃山時代の文化」だ。信長については特に良く知っている。この時代は文献が比較的多くミミズの這ったような筆書きは読まなくとも活字で揃っているのでやりやすいそうだ。

イギリスもそうだが「哲学」等をオックスフォードやケンブリッジで極めた人が実務の世界へ降りてくる。深い思慮や英知では実学それも浅薄な実学しかかじっていない日本人には歯が立たない。

 EUの状況やオランダの状況について色々と伺った。大変参考になった。オランダは言語や地理的にはドイツに近いがビジネスの世界では伝統的にイギリスと組んで成功している事例が多い。

ロイヤルダッチシェルやユニリーバなどが有名だ。ボルドーの有名なシャトーでもイギリスとオランダが共同経営しているところが結構ある。シャトーの屋根に両国の旗がひらめいているので一目瞭然だ。オランダは経理と物流を担当してきたそうだ。WHY?

EUの中でのオランダの比較優位について質問した。

3点あるそうだ。

1.構造

高い次元のサービス高いリターンと安全・安定経済政策は安定志向

2.インフラ

目に見えるインフラ(ロッテルダム港、スキポール空港など)の他に目に見えないインフラ(税金の政策や税務署員のマインドなど)

3.文化

オープンな国。外国人が入りやすい。偏見も少ない。4百年前から外国人と付き合わないと生きてゆけない国。外国語が話せる。子供も入れて70%が英語を話せる。大人に限れば90%以上が英語を話す。

対日感情

以前は日本のお陰で植民地の多くを失ったために日本人嫌いが結構いた。今はそんな人が引退してしまい、若い人は漫画やアニメで“Japanese Cool”を大歓迎。

余話

長崎のハウステンボスについては女王の居城の図面を貸し出すなど応援をしていただいている。皇居「豊明殿」の設計図を貸し出すようなもので大変なことではある。

1件のコメント

  1. 安蔵さんの視点でのオランダ情報、ためになります。プロサッカーの世界では「オランダリーグは人を育てる」と言われますが、納得です。小野伸二選手は卒業しましたが、今は平山相太選手ががんばっています。

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