冬のパリ旅行2(サンジェルマン・アンレエ)  12月20日

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ちょっときつかったが8時に目覚ましで起きた。ホテル地下のレストランでコンチネンタルブレックファストを食べた。13:00にリヨン駅のレストラン「ル・トラン・ブリュー(英語で言えばブルートレイン)」を予約していたので朝食も無理して早くしたのだ。

今日のオペラ座

10時過ぎにホテルを出て、オペラ座から歩いてマドレーヌ寺院へ行った。ここの円柱が好きなのだ。寺院内ではクリスマスに備えて合唱団がクリスマス・オラトリオのリハーサルをしていた。実に綺麗なハーモニーでしばらく聞き入った。教会だから音響効果も抜群に良かった。

オペラからRER(郊外行き地下鉄)に乗ってリヨン駅まで行った。案内板にも書いて無く、数人の人にレストラン「ル・トラン・ブリュー」はどこか聞いたが誰も知らなかった。仕方ないので駅のインフォメーションというよりは長距離列車の切符売り場で順番を待って聞いた。直ぐに分かった。

TGVも発車し賑わいを見せるリヨン駅

レストランはTGVの発車するプラットフォームの一段高い所にあった。JCBの予約は通っていた。超豪華なレストランでJCBのプレフィックスメニューを食した。オードブルは美味しかったがメインの肉料理は今一だった。ワインは二人に一本付いていた。飲めるのか心配したが食事時間が長かったので、訳なく飲んでしまった。食事を終ったら2時半になっていた。右端の写真はサンジェルマン・アンレエからの帰りに写したものだ。ネオンが点いている。

又RERに乗って昔都があったサンジェルマン・アンレエへ行くことにした。旅行案内本に書かれていたモーリス・ドニ美術館とドビッシー記念館が目標になっていた。

地図がなかったので地下鉄の窓口で聴いたら路線図を寄こした。隣の本屋みたいなところで聴いたら2.5ユーロだと言う。買ったが分かりにくい地図で役に立たなかった。地図を広げて困っていたら親切な女性がモーリス・ドニ美術館への道を教えてくれた。結構遠かった。長い坂を降りて行ったらモーリス・ドニ美術館の案内板があり直ぐに分かった。広い傾斜地に庭園と美術館があった。庭園の手入れも今一で、モーリス・ドニの絵画も今一だった。絵の腕が一流ではなかった。要するに下手だと言うことだ。

ここサンジェルマン・アンレエは昔王宮のあったところで、今はパリ郊外の高級住宅地だ。パリでは許されない一戸建てのお城のような家が沢山ある。帰りには商店街を散策して駅まで向かった。お店もみんなオシャレで独自ブランドを売っていた。夕方になっていたので、クリスマスの飾りつけ・電飾が綺麗だった。

たまたま立ち寄った観光案内所の窓に「ドビッシーの生家」と書かれていた。入場料は只だったが切符を切っていた。何人入ったか統計を取っている様子だ。薄暗い階段を上がった先に展示館があった。立派な本人や家族の肖像画、楽譜、デスマスクや故人が愛用したものなどが展示されていた。入場料は只だったのでゴルフボールと銀のキーホルダーを買った。

来る時には気が付かなかったが駅前にはサンジェルマン・アンレエ城が広がり、その先にはベルサイユ庭園を設計した天才造園家ル・ノートル設計の庭園があった。わざわざここまで来て2流の絵を見て一流のお城と庭園を見損なったと言うことに気が付いた。もともとは昔の王朝があったところへ行くことになっていたのが変な偏った案内書を見ているうちに「モーリス・ドニ美術館」に目標がすり替わってしまったのに自分でも気が付かなかった。

駅の真ん前にあるサンジェルマン・アンレエ城と寺院

ホテルへ帰って食事に出ようとしたら、妻は「体調が悪いので出たくない」と言うので、近所のスーパーで買い置いたフォアグラとキャビアそれにMEDOCのワインで夕食を済ませて寝た。今日もまた結構お疲れさんの一日だった。