イル・ピアネッロを出て次の宿泊地ブオンコンベント近くのモンテペシーニにあるやはりアクリツーリスモの大きな施設「カサ・ビアンカ」へ移動した。
シエナは車で混んでいるとのことだったので、途中のシエナを迂回してカサ・ビアンカへ向かった。カッシアーノで道に迷い、変な所へ入ってしまったが何とかたどり着けた。夕日が落ちかけていた。日没は8時ころだ。
ここでは広い広いぶどう畑の中に施設が点在している。構内の道路は凄まじい。未舗装で凸凹だらけで車が走るとものすごいほこりを巻き上げる。前が見えなくなるくらいだ。どの車も真っ白だ。ドイツナンバーの車も数台来ていた。
中央部に受付やレストランやプールなどがあり、宿泊棟は数キロ離れ点在している。その間を何回も砂塵をもうもうと舞い上げて行き来するのだ。経営者は砂塵=アグリツーリスモと勘違いしているようだ。シーツ替えなどのルームサービスは一切ない。イタリア政府もアクリツーリスモを奨励しているようだが「実に美味しいビジネス」だ。
7時半に夕食を予約したが、孫たち二人がどうしてもプールへ行きたいとことでプールへ付き合った。大きなプールと子供用のプールがあり、立派な施設だ。水はとても冷たかった。孫たちはプールから上がると震えていた。
「まだ泳ぎたい」を振り切って食堂に急いだ。ラストオーダーが9時だ。イタリアにしてはすごく早い。如何にも自己中のアグリらしい。自分の都合最優先だ。戸外の食事は美味しかった。のどが渇いていたのでビールを飲み、この農園最高のワインを1本取った。美味しかったが飲み残したので部屋に持って帰り更に飲んで寝た。