今日は列車でピサへ行く。12時28分フィレンツェ発エンポリ経由リボルノ行きで一時間ほどでピサへ着いた。車両の乗客の殆んどの人がここで降りた。
フィレンツェから流れ着いたアルノ川(岸辺にサンタマリア・デッラ・スピーナ教会)
駅に荷物を預けて、歩いて2㎞ほど先のピサの斜塔まで途中観光しながら行くことになった。県庁のある広場を通ってアルノ川沿いにあるサンタマリア・デッラ・スピーナ教会を写して、リルフェリーノ橋を渡って、旧王宮博物館やガリレオ・ガリレイも研究したことのある1343年9月3日創立の名門ピサ大学を見た。校舎はまるで古い宮殿みたいで、何カ所かに分かれて市内に分散していた。ガリレオ研究所を見たかったが上手く見つけられなかった。古い大学町のたたずまいが至る所で見て取れた。静かな美しい大学町だ。
しばらく歩いてドオゥモ広場へたどり着いた。斜塔は白い大理石で造形や建築を含めて実に美しかった。タージマハール程のスケールはないが造形や大理石の美しさでは一歩も引けを取らない素晴らしい建物だ。想定外の傾きで「超有名」になったが、傾いていなかったとしても、大理石の美しさや造形美で十分に価値のある歴史的な構築物だ。
夏休みなので何処も人だかりで一杯だった。移動店舗車でピスタッチオとレモンのジェラートを買い皆で食べた。とても美味しかった。駐車場で息子の嫁の車に乗りピサ空港にあるAVISレンタカーのオフィスでルノーの中型車「メガーヌ」をもう一台借りた。
日本から持参した日本語カーナビ「ガーミン」の調子が悪かったので、保険としてカーナビをもう一台借りた。なんと係員が「ガーミン」を持って来た。これは英語バージョンで道案内の音声は英語になる。
ピサから高速道路アウトストラーダに乗りポンテデラまで行き、ガーミンの先導でモンテフォスコリまで行った。ここからはでこぼこの未舗装走路を跳ね上がりながら車を駈って今夜の宿 Il Pianello まで行った。(息子の嫁が借りた日産車と私が借りたルノー:これは馬力が低いのでなんと前進6速だ)
Il Pianelloはごく普通の田舎家で女主人が嫁が福岡でイタリア語を習っている人の姉妹だ。ここの子供たち3人はピサ大学へ通い優秀な一族だ。
整理ダンスや洋服ダンスもないだだっ広い部屋に生まれて初めて泊まった。そこら中に衣類が散らかり、落ち着かなかった。シャワーは電気式で湯がちょろちょろ出て来るだけで、かえって寒くなった。冬場だったらどうなるのかと空恐ろしかった。昨日一昨日泊まったフィレンツェの4星ホテルからの落差があまりにも激しく戸惑った。
アグリツーリスモとは言っても一人1泊一万円弱も取るからには居住環境や食事条件も世間並みに整える必要がある。観光・サービス産業でお金を稼ぐからには、サービス業の基本を学ぶ必要があると感じた。
ここでのご馳走は自然だけだ。夕焼けが実に綺麗だった。窓からの写真は翌日写したものだ。周りには何もない・・・隣の家は3KM先だ。