フィレンツェ観光   8.28

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今日は一日フィレンツェ観光の日だ。宿泊した「グランドホテルバリオーニ」はイタリア国鉄フィレンツェ中央駅のすぐ近くで「イタリア連合広場」に面している。

ホテルから一番近くのサンタマリア・ノベッラ教会から観光をスタートした。サンタマリア・ノベッラ教会は実に立派な教会だ。前にも何回か来たはずだが全然覚えていない。

続いて若干歩いて、メジチ家の遺産が沢山ある地区へ行った。まずメジチ家礼拝堂へ行った。お宝は大変なものだった。いちいち覚えていられない位沢山あった。次いでメジチ家の宮殿「リッカルディ宮殿」へ行ったがなぜか火曜日なのにお休みだった。(メジチは人々のジェラシーを恐れて建物の外観を質素にして内装を豪華にしたそうだがこの洗礼堂でもその思想が貫かれている)

ちょっと歩いてフィレンツェ一押しの「聖マリア大聖堂(花の教会)」へ行った。大混乱で入場待ちの列で広場は一杯だった。(中央のトビラがロダンの「地獄の門」と後世対比されるようになった「天国の門」だ。ロダンの方が迫力がある)

ブルガリやプラダなどが並ぶブランドストリート「トルナブオーニ通」を通って若干曲がってシニョーリア広場へ出た。広場では石をもって相手に投げ付けようとしているダビデの像やネプチューンの像を見た。

市役所でもあるベッキオ宮殿を見学することになった。ここはメジチ家が宮殿をピッテイに移す前に住んでいた宮殿だ。そこで「旧」を意味する[ベッキオ]が付いている。一度もこの宮殿の上層階には入ったことがない。有料で公開されている。議会等の開かれる大広間があり壁一面に大型の彫刻が所狭しと配置され、ライトアップされていた。実に力強く美しい。こんな芸術の香りに溢れた議会場は世界広しと言えどもここだけだろう。これだけの会場にふさわしい「議論」が行われているかどうかはイタリアの政治の現実から推察するに明白だ。上層階にはメジチ家のお宝(メジチ家から見れば2流品なのかもしれないが)沢山あった。絵画や彫刻、それに細工の込んだ小型のもの入れが沢山あった。天井の作りが実に立派だった。議会場を一望できる覗き窓もあった。コジモ等メジチ家の要人がここから議会をコントロールしたのかも知れない。

ベッキオ宮殿をじっくり見学したあとウフィッツィ美術館の列を再度チェックに行った。まだまだ凄い列だった。前にも見ているのでウフィッツィ美術館は諦めてポンテベッキオへ行った。ここも相変わらずの混みあいなので橋を一往復してホテルへ帰ることにした。

予定では午後はアルノ川を渡ってピッティ宮殿を中心に見ることになっていたが昨日のトラブル続出で疲れてしまった。タクシーを拾って駅まで行き、明日のピサ行き列車の時間確認と乗車券の事前購入をした。

あんなに自信たっぷりでアリタリア航空の職員は「明日中に間違えなく届ける」と言っていたが午後5時現在紛失した荷物は届いていない。

ホテルで一休みして夕食はホテルの近所のレストランでとった。大きな通りには碌なレストランはなかったが横丁へ入ったら清潔で美味しそうなレストランがあった。料理はすべて美味しくワインもビッケーレで美味しく飲めた。ホテルへ帰ってもう寝ようかとしていたら11時ころになって例の荷物が届いた。