モーニングコール7時、ホテル発9時でエカテリーナ宮殿へバスで行った。1時間弱の行程だ。サンクトペテルブルグ郊外のツアールスコエセロー(皇帝の村の意)と呼ばれる皇帝の別荘を中心とする貴族の別荘が沢山ある別荘地帯だ。
ツアールスコエセローへの道(まだ明け切っていない)
エカテリーナ宮殿を中心に見学した。どの部屋も豪華絢爛で、エカテリーナ2世は黄金の輝きに飽きてしまったそうだ。質素さを求めて、エカテリーナ2世がリフォームした部分は品の良いウェッジウッドのジャスパーウェアみたいな落ち着いていて、しかも十分に贅沢な内装だった。贅沢に飽きたマリーアントワネットがベルサイユ宮殿の中にプチトリアノンを作り、田舎家を建てて農業の真似事をしたことを思い出した。琥珀の間は矢張り圧巻だった。ドイツ軍に全部略奪されたが後で復元したものだそうだ。
エカテリーナ宮殿の外観
入口階段の伊万里焼
豪華な宮殿の内部
エカテリーナ2世のよりシックな部屋
宮殿のインテリア
豪華な宴会の設え(伊万里焼のウェアも有った)
宮殿内のややシックなコーナー
宮殿の近くのログハウスのレストランで昼食を食べた。サンクトペテルブルグ出身のプーチン大統領の誕生日祝いをしたレストランだそうだ。ロシア民謡の楽団が入っていた。ドイツやフランスの団体も入っており楽しく昼食が取れた。味は別だ。各テーブルに赤白のワインとウォッカが置いてあった。ウォッカを数杯飲んだので一寸酔っ払った。
レストランの外観
レストランの内部風景
レストランの楽団
快晴のい帰り道(共産党本部の前にはレーニンの銅像があり、その姿から「タクシーを止めているレーニン」といわれているそうだ)。門も教会も全てが輝いていた。
この時期には珍しい快晴で部屋のバルコニーから近隣の風景を写した
一旦ホテルへ戻り、着替えをして露日協会のビルでピアノトリオを聴いた。日本からピアノの後藤泉さん、ヴァイオリンの瀬川祥子さん(パリ在住)とチェロのロシア人のミハエル・レッズカンさんが参加してトリオを組んだ。余り一般的な曲目ではなかったがヴァイオリンの瀬川さんが迫真の気魂のこもった演奏をされ、それにつれてピアノもチェロも元気良く弾いてくれて、しかも最後のベートーベンのピアノトリオは息も合って素晴らしい演奏になった。
夕食はサンクトペテルブルグ駐在の日本総領事も招いて、ホテルの「キャビアバー」で会食になった。Kさんの司会で進められ、指名された人が自己紹介と音楽会の印象を語った。私も指名されたので音楽会の印象を率直に述べた。夕食会後ホテルのバーでサクソフォンを聞きながら一杯やって寝た。