真冬のサンクトペテルブルグへ3(エルミタージュ美術館) 2月23日(土)

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今回の旅行の目的は極論すれば「エルミタージュ美術館」を見るためだ。今日がここ一番の決戦の日だ。大げさかな?

朝一番でバスに乗り世界四大美術館の一つである「エルミタージュ美術館」へ行った。エルミタージュは元々が宮殿だったので建物や内装も実に圧倒されるほどに豪華だ。10時半開館なので一寸待って入館した。多分ベルサイユ宮殿よりも立派だ。庭がない!庭では負けるかな?

エルミタージュ前の宮殿広場(旧参謀本部などの立派な建築物に囲まれている。中央に「アレクサンドル円柱」があり、一番上に天子が載っている)。当時のロシア帝国の偉大さが分かる広場だ。

エルミタージュ美術館の外観

この宮殿の白眉。二階への階段。贅を尽くした輝く階段。数ある宮殿の中でもここが最上級の宮殿であることが分かる。貴婦人の衣裳を考慮して階段は一段が巾広く高低差が小さくなっている。衣擦れの音が聞こえてきそうな錯覚に囚われ帝政時代の優雅な佇まいが偲ばれる。

美術館ではなく宮殿の部分。宮殿自体が美術品で絵画や彫刻は添え物になっている。凄い!

玉座(美しい朱色が印象的だ。)皇帝の権威を高める数々の仕掛けがあるはずだ。これってブランディング?

玉座の間では天井と床の模様が対になっている。もっとも床には皇帝の紋章は置いてないそうだ。皇帝の権威に関わる?

絵画や彫刻のコレクションも実に充実しており300万点を超えているそうだ。エジプト、ギリシャ、ローマから印象派まで幅広く厚いコレクションだ。ドイツやヨーロッパの大金持ちや貴族たちから買い集めたようだ。

ルーブルやオルセイ美術館と違いロシアの美術館はお金を払えば写真撮影はフラッシュを焚かなければ自由だ。館内は絵画の劣化を防ぐために少々暗いので、焦点のあってない写真が多い。

レオナルド・ダビンチやラファエルロの絵画(絵は小さいが額縁が立派だ。人だかりが多く真正面からは写せない。)

エル・グレコとレンブラント(サスキアもあった)

印象派の絵画(沢山あった。ここで出会えるとは思っていなかったので嬉しかった。)

ゴーギャンの絵(私の一番好きな画家だ。と言ってもせん無いことだが・・・)「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか?」宗教的な命題を突きつける稀有な画家だ。絵画の中にも神々が宿る。

ヨーロッパの権力者は絵画のコレクションに目がない。日本でも同じ盆栽が柳沢吉保から岸信介まで100年以上も権力者で引き継がれた様なものだ。

昼食は美術館内のカフ