今年初めての玉川高島屋ショッピング

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例年は福袋目当てに2,3日に行くが今年は車で移動したので駐車場が超満員で行けなかった。代わりに今日電車で行った。

「福袋はもうないんですか?」「2,3日で終わったのですが、一つだけ残っています。」「どれですか」「これです」店員の指差す先には50万円のヘレンドの食器セットがあった。「趣味に合わないので」と断った。高島屋は日本橋も含めて私の趣味に合った店だ。お金の問題もあるが本当の欲しくない福袋が50万円で堂々と展示されているのも問題だ。今日まで誰も買わなかったことが雄弁に証明している。50万円のお金くらいは何でもない人がこの店には何百人も来ているはずだ。皆が魅力を感じなかったということだ。つまりお客オリエンテドな発想で商品=福袋を選んではいないということだ。

R246挟んで反対側の入口(出来るだけ人が映らないタイミングで写した。)

 初春のセールが行われていた。R246をくぐる地下の通路、本館と南館を繋ぐコリドーもお洒落だ。

コリドー(内部・外観・全景)

地下のショップやブランド店の写真も写した。心なしか来ているお客にも美人が多い。これはプライバシーにかかわるので写真は取れない。想像して頂くしかない。日本も結構裕福だと感じることの出来る空間だ。一見お金持ち風だが「本当の懐具合は知る人ぞ知る」と思うと結構面白い。

地下のテナントショップ

ブランドショップ(実際は写真の十倍くらいある)

 実際に買い物をしたのは南館の紀伊国屋書店とITO-YAだった。予算は20万円以内でそれだけの価値のある商品。結構一生懸命探したが高島屋には適当な買う物がなかった。デパート業界が元気なくなるわけだと思った。

マーチャンダイジングにもっと力を入れるべきだ。海外の有名ブランドに頼りすぎるので自分自身の商品開発力を弱めてしまい、結局何も残らないのではないか。デパートよりもSC(ショッピングセンター)のテナント店のほうが賑わっていた。多分真剣度が違うのだ。

どのブランドを選択するかというレベルとどんな商品・ブランドを創造するかでは難しさのレベルが違う。しかもブランドショップは自分勝手に商品の選択・陳列を行いデパート側は蚊帳の外だ。デパートの商品開発力=マーチャンダイジング力には何の役にも立たない。

やる気があれば、例えばイタリアのコモ湖の「産業クラスター」を活用しての独自ブランドの立ち上るげなど方法は幾らでもある。パリの有名ブランドはほとんどコモ湖のクラスターを活用して製品を作っている。

何時までもエルメスとかシャネルを有難がっていてはいけない。コム・デ・ギャルソンの川久保玲等を見習ったら良い。日本の優れたデザイナーを囲い込むべきだ。然し、功なり名を遂げてからでは遅い。デザイナーの卵を見極める眼力がいる。