南イタリア旅行3(パレルモ市内観光2)

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今日は昨日のバスツアーでパレルモの輪郭をつかんだので一日歩いて市内観光の予定だ。先ずはホテル前のローマ通りを歩いてすぐの考古学博物館へ行くことにした。例によって案内板はないので地図を見ながら探すことになる。やっとそれらしきところへたどり着いたら、工事中の建物が考古学博物館らしかった。しかし何とも書いてない。隣の教会の人にきいたら考古学博物館だという。しかし工事中で何時出来るのか分からないと言っていた。多分10年位掛るのだろう。

仕方ないのでまたローマ通りへ戻り、大理石の立派な郵便局を写真に写した。

椰子の木が印象的なサンドメニコ広場へ行き、サンドメニコ教会を見た。立派な広場に立派な教会だ。

ローマ通りを横切ってベッリーニ広場へ行った。大した広場ではないが、教会に2方を囲まれた面白い広場だ。すぐ隣に有名なプレトーリア広場(グーグル写真集)がある。彫刻が沢山あった。サン・ジョゼッペ教会がここにある。数枚の写真を写してこれまた隣のクアトロクアンティへ行った。クアトロクアンティ(グーグル写真集)はマクエダ通りとヴィットリオ・エマニュエル通が交差する辻で、立派な彫刻に囲まれたパレルモのメルクマールの一つだ。ヴィットリオ・エマニュエル通を数分歩いてカテドラルへ行った。広場の手前にジェラテリアがあったのでジェラートを食べた。暑いしすごく美味しかった。

カテドラルはファサードガ。横に長い変哲のない建物だが入ってみると広く立派な教会だった。皇帝と王の霊廟でもある。アラブノルマンからネオクラッシックまで様々な様式が混ざり合った独特の様式である。統一性に欠けるがそれだけ色々な勢力がこの土地を支配した証でもある。ギリシャ、アラブ、フランス、スペインの支配を受けている。したたかになる訳だ。

更に5分ほど歩いてヌオーバ門へ出た。1583年にシャルル5世の凱旋を記念して建てられた、新市街と旧市街を2分する門だ。アラブ風の巨大な人物像が彫り込まれている。付近に広大な植物園があった。

これからパレルモ一押しのノルマン王宮を見学予定だ。入り口がハッキリ見えず案内標識もないので行き過ぎたのかと思い元に戻って奥の方まで行ったら、王宮の東半分は軍の施設でノルマン王宮の入り口は正反対の西にあった。軍の施設なので構内は歩けなくなっており大きく遠回りをしなければならない。時計回りを選んだら結構遠くて坂がありひどい目に合った。すぐ目の前に行ってもそこがノルマン王宮とは分からなかった。門も閉じていた。良く見るとなんと12:15で入館は受付終了で、見学は13:00迄だった。午後は入館出来ないと書いてあった。今1時だ。朝一で来れば良かったと思ったが後の祭りだ。イタリアの官僚主義と怠惰は凄いと思った。2,30人くらいの観光客が途方に暮れていた。一生に一度しか行かれない南イタリアで「一押し」はもう見られない。日曜日だったので従業員が早く帰りたかったのだと思った。観光しか資源のない国で、イタリアは観光立国どころか、観光客無視の我利我利亡者の国だ。これではデフォルトしても可笑しくない。

ノルマン王宮はパレルモ一番の期待したところだったので途方に暮れた。他に行くところもないので海へでも行って自棄魚でも食うかと思って、バスを探していたらLibro(空車)表示のタクシーが先の角を曲がろうとしていたので大声を上げたら止った。

マリーナまで行きたいが幾らか聞いたら携帯で大きく「15」と表示したので「高いから10に負けろ」と言ったが「ガソリンが高く物価も高いので大変なんだ」と言ってきかない。仕方ないので15で了承してマリーナまで行った。すごいスピードで追い越しを繰り返しアッという間にヴィットリオ・エマニュエル通を渡って終えてマリーナへ着いた。最初から「Pesce Fresco」と店まで勝手に決めている。店に着いたら運転手はオーナーと話をしていた。

どんぶり一杯のムール貝と魚料理を食べ、ビールは4杯も飲んだ。美味しかった。暑い暑い!

昼食後フェリーチェ門を見てハーバーの方へ行った。沢山のヨットが係留されていた。

適当なところで左へ曲がりホテルのあるローマ通りを目指した。今回はヨーロッパでも使えるカーナビ「ガーミン」、を持参しているので期待したがなかなか衛星をキャッチしない。適当に歩いていたらローマ通りに出たのでホテルへ帰ってシエスタを決め込んだ。

明日はチェックアウトなので、なかったなかなか立派なホテルの彫刻も写した。

8時に起きて最初の日に言った家族経営の安くておいしい店を目指したが日曜日でお休みだった。歩いて道路にお店張り出しているレストランへ入った。なかなか良い店だった。

途中で楽師が現れて、ちょっと弾いてからチップを貰って回った。誰もチップは払わなかった。パリではメトロの中へ楽師が来ると半分くらいの人がひそかにチップを用意していた。楽師のレベルが違う。官僚国家のフランスでは多分メトロの楽師も資格試験とかあるのではと思った。レベルが高い。パレルモでは2ユーロ上げたら、まともに一曲も弾かないでそそくさと帰ってしまった。皆このことを知っていたのでチップを上げなかったのだとその時になって気が付いた。不明を恥じた。

パレルモ中央駅