異業種交流会「フォーチュン」の7月例会がちよだプラットフォームスクエアであり、NPO法人STANDの伊藤数子代表から「すべての人が好きなスポーツをする社会」のテーマでパラリンピックのお話をしていただいた。
福岡に住まわれているハンドサイクリスト(手漕ぎの自転車競走選手)の永野明さんにも出席頂いた。永野さんは下半身に障害があり、手で自転車を漕いで、日本一周などもしているそうだ。今度のロンドンではなく次のパラリンピックの自転車競技優勝を狙うそうだ。
とても魅力的なプレゼンをされた佐藤さんとスポーツマンを絵で書いたような永野さん。名刺交換をしたら早速facebookで「お友達」連絡を頂いた。
パラリンピック生みの親であるグッドマンは「失った機能を数えるな、残された機能を活用しよう」と訴えていたそうだ。
オリンピックは文部科学省の管轄で、パラリンピックは厚生労働省の管轄だ。2008年の北京大会からはオリンピック開催の1か月後にパラリンピックが開催された。ロンドンではさらに一体化が進み、将来は一緒に開催される動きだそうだ。日本もそれに対して事務局の一元化や予算の一体化が必要になる。
日本の選手は結構強い。テニスの国枝慎吾選手は2008年北京パラリンピックではシングルスで金メダルに輝き、翌年にはプロへの転向を表明した。昨年には車いすテニスの男子では前人未踏のシングルス107連勝を達成し、フェデラーをもびっくりさせる存在だ。今の世界ランキング一位はフランスのステファン.ウデ選手だ。国枝選手が今度のパラリンピックで優勝での復帰を期待されている。
競技風景(佐藤さんのプレゼンスライドを写したものだ。一寸暗くなってしまった。ゴメンナサイ!)
車椅子バスケットボールは井上雄彦さんの漫画「リアル」がメガヒットとなり、すっかり有名になった。世界ランキング4位の「ハヤテジャパン」はヘッドコーチ岩佐義明が率いる最強のチームだ。「ベスト4以上を目指したい」と控えめだが優勝を狙える。
ガイドランナー(目の不自由な人の伴走者)、タッピング(全盲者の水泳でターンのタイミングを知らせるためにスポンジ状のハンマーで頭をたたくこと)、視覚障碍者の柔道は組んでから「始め」がかかるので、健常者の逃げ回る柔道よりも「一本」が出る確率が高く見ていても面白いことなど色々なことを学んだ。いろんなことでハンデを負ってしまった人たちがもっと気軽に好きなスポーツをすることが出来る社会が望ましいのだと思った。永野さんはじめ回りの人もみな自然体で明るいのがとても嬉しかった。
ちよだプラットフォームスクエア1F「デリカフェ」で講演者の佐藤さん、客演の永野さん及び奥さんにも参加して頂き懇親会を行った。