誕生日祝いで急遽金沢へ行くことになった。羽田発7:30で結構きつい。8時半には小松空港へ着き、9時半過ぎにはもう金沢へ着いてしまった。JR金沢駅からバスで金沢21世紀美術館へ行った。
新しくなったJR金沢駅(植物園のようなドームと木材で出来た大門が対照的だ)
この美術館は建築のノーベル賞とも言われる「プリッカー賞」を受賞しので超有名になった。この設計に携わった建築家ユニットSANNA(姉島和世+西沢立衛)は世界的な建築家で世界中からオファーがある。金沢21世紀美術館は今や金沢観光の目玉と言っても良い状況になっている。美術館目当てに金沢へ来る人が増えている。私たちもその部類だ。名所旧跡の金沢城や兼六公園などとの相乗効果で金沢の魅力は倍加した。
金沢21世紀美術館の外観
金沢21世紀美術館の内部(小学生の見学者が多い。教育的見地で料金も割安に設定しているようだ。)
現代美術なるものにはどうも「胡散臭い感じ」が付きまとう。展示品は奇をてらったものが多くここは建物で持っていると感じた。スイミング・プールと言い、カラー・アクティビティ・ハウスと言い、建築家発のアイデアコンテンツで観客を集めていると言っても過言ではない。
超有名になったスイミング・プール(水深10cmほどだが深いプールに見える)
カラー・アクティビティ・ハウス(360度の展望が色によって全く別物に見えるところが面白い。最後の写真はトリコロールでフランスの国旗みたいになった。そう言えばこの美術館の設計者がルーブル美術館のランス分館の設計を任されている様子だ。パリでは既存の建物に邪魔されて、新規の建物を作る余地が殆どないので、設計家は育たない。デファンスのグラン・アルシェを設計したのもデンマーク人だった。)
展示品の一部(碌なものはない。高い九谷焼の展示もあったが芸術的感興を引き起こす物ではなかった。)
緑の橋(陽の当る側と影となる側では植栽を変えている。当然?)
何にしても楽しい今までにないアイデアに満ち溢れた美術館だ。設計した建築家ユニットにルーブル美術館が目をつけたのは正しい選択だ。それにしてもランスは昔王宮のあった格式の高い美しいお洒落な町だ。ここへ作られるルーブル美術館ランス館を任されるのは素晴らしいことだ。