正月休みでインドを廻る旅4(アグラからジャイプールへ)

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今日も6時におきてアグラを出発し、200kmを6時間かけてジャイプールへ行く予定だ。

途中ムガール帝国の廃都ファテーブルシクリへ寄って山頂のレストランで昼食を取った。

山頂のレストランといえば誰でも眺望の良いレストランを思い浮かべるが、ここでは違う。見晴らしの良い側には窓はなくガランとした部屋の裸電球が灯っている部屋でテーブルも椅子もデコラ張りといった風情だ。カレー中心の料理で量は多いが余り美味しくなかった。がっかりしても良いシチュエーションだがこれ位で落ち込んでいてはインドでは1時間ももたない。

昼食後市内のシティパレスへ行った。今でも王様が住んでいてかなりの収入があるようだ。

すぐ近くのジャタルマンタル天文台へも立ち寄った。日時計や天球儀などが大理石などで造形美も意識して作られていた。日時計は補正するとぴったり時間もあっていた。面白いところだった。

シティパレスには武具博物館があり、アンバリッドとは比較にはならないが、色々な中世古代の武具が展示されていた。

ジャイプール市街(王様が来た時赤く塗って歓迎したそうだが、その色が町の色になったそうだ。石が赤いからだと私は思うが、敢えて異論は出さなかった。)

この後人力車に乗り市内の中心街を一巡した。これがすさまじいもので小柄な男が大人2人を乗せて自転車でこいで行く。平らなところは未だよいが結構坂もあった。一寸急になると自転車から降りて押すのだ。大変苦しそうだった。降りて押してやろうかと思ったほどだった。この人が実に肝っ玉が据わっているのだ。車で溢れすさまじい勢いで車同士が寸止まりで先を争っている交差点(正しくはロータリー)へ手を上げながらぐいぐい入っていくのだ。迫力満点だ。普通の通りでもバスや乗用車、オートシクロ、バイクが入り乱れて我先にと走っている。そこへ突っ込んで行くのだ。命がけで仕事をしているのだと思った。旅行社の人にチップは上げるなと言われていたので上げなかった。デリーから来た旅行社の人は別な人に話しその人が人力車を引く人に通訳していた。言葉が違うようだ。漕ぐ方は大変だが乗って観光するにはとても便利だ。動きが遅いのでじっくり景色を眺められる。動画を取るのにも適当な速さだ。

風の宮殿(窓の向こうから宮廷の女官たちが世間を見て楽しんだところだそうだ。彼女たちはいわば囚われの身なのでこんなことしか楽しみがなかったのかも知れない。)

今日の観光の終りに「ガイドのお楽しみ」宝石屋へ寄った。エメラルドのペンダントトップを買った。最初から5割引を主張した。社員では権限外でだめだと言うので社長も出てきた。社長にも譲らなかったら社長の顔色が変った。明らかに怒っている感じで、これじゃ駄目だからと思い残念な思いもあったが「それじゃ」と言って席を立った。社長も席を立った。ところが担当が「待てくれ」と言って、5割引で買った。お芝居だったのかも知れないが日本で買えば凄い値段のものだった。がそれでも結構いい値段だった。宝石にも幾つもの値段があるのだろう。最後にはキャッシュフローを考えて、こんな値段でも売ろうかと考えたのかも知れない。元は石だし人件費は只みたいなものだ。傍らでは職人が石を磨いていた。

今日も宮殿ホテルのジャイマハールパレスホテルに泊まった。昨日のホテルよりもクラシックだった。

ホテルの個室(余り立派ではない。安い部屋なのだ。)

明日から地元出身の「印僑の大会」があるそうで準備に余念がなかった。敷地の下のほうでは今日もパーティが催され沢山の人たちが呑んで食べていた。夕食はこのホテルで歌と踊り「ダンスディナーショウ」とのことだったので外のテラス風の所で食べた。結構寒かった。そもそも良く見えなかったし、近くまで見に行ったが面白くもなんでもなかった。

おみやげ物館があったので見に行ったが碌なものはなかった