「インド人もビックリ」と言う言葉が日本にはある。元々はカレーの宣伝でカレー本場のインド人もビックリするぐらい美味しいくらいの意味だ。インドでは毎日毎日摩訶不思議なことが起こっており大抵のことにはビックリしないのだ。そのインド人でもビックリすることとは何だろうかと思った。
インドへ来てみると日本人にはビックリするようなことばかりだ。ガイドのネギさんは「ピンからキリまで」と表現したがそんな生易しい表現では追いつかない。
今日はインド観光のメインイベント「タージマハール」観光だ。デリーからアグラまで車で200kmほど走る。道は舗装はされているが高速道路のような部分や街中の道路や狭い道路などが混在し、トラックが何処も極めて多いので追い越しながら走る。皆運転は巧みで隙があれば割り込んでくる。戦々恐々としている感じだ。道路を逆送してくる車も1台や2台ではない。トラクターに引かれた荷馬車、人力車、馬車、ラクダの車も牛も羊も犬も豚も道路に出てくる。人も思わぬところから出てきて果敢に巧みにゆっくりと道路を横断する。
濃い霧と満艦飾のトラック野郎?
昔のダイハツ「ミゼット」のオート三輪みたいな車「オートシクリ」には2人定員くらいの小さな車だが10人近く乗って走っている。最後の3人は後ろに外向けに座って車外に足を出して辛うじて掴まっている。何時落ちるか分からない。見ているだけで怖くなる位だ。
オートシクリと自転車とバイク(庶民の足だ)
全てが“At your own risk”だ。インドでは何でもありだ。民族のしぶとさの現われなのかも知れない。草食系の日本の若者とは大分違う。が決して攻撃的でも、協調性にかけるわけでもない。実に不思議な民族だ。
汚いバス(もう古いから洗っても駄目だと思っているのかも知れないが実に汚いバスが多い)
道すがら道路わきのレストランで昼食を食べた。全部カレーだが皆美味しかった。レストランも結構お洒落なつくりだった。
途中立ち寄ったお土産物屋。ここで石のモザイクもの入れを買った。簡単な磨き機械のみで全て手作業で石を磨いて精巧なモザイク模様を作る。
タージマハールへの道(かなり手前で車を降り、入場券を買ってそれから設えの車でタージマハールまで行く。雇用確保のためだろう。)。入場のチェックは空港並みだ。テロを恐れているようだ。
白亜のタージマハールこの世には喩えられるものがない。今までに見たどの構築物よりも美しかった。これこそが人類の文化遺産だ。強烈な直射日光ではなくごく薄い曇りでまるでレフで照らされた美人モデルのように妖艶に見えた。どの角度から見ても美しく写真は取り終えることができなかった。
タージマハールからの眺望