セミナー翌日静岡市内を半日観光

Pocket

セミナーが9時半までかかったので静岡に泊まることにした。駅の近くのビジネスホテル「ホテルガーデンスクエア静岡」に泊まった。徳川慶喜が一時住んでいたこともあるという大きな屋敷跡に料亭があり、その一角にこのホテルがあった。小ぶりだが質感のあるお洒落なビジネスホテルだ。

一休みしてホテルのバーへ行こうとしたら、同じ敷地内にLifeTimeというライブハウスがあるというので聴きに行った。丁度10時からショータイムだった。1時間聴いてホテルへ帰って寝た。余り上手いバンドではなかったが、結構沢山の人が聴きに来ていた。フィリッピンの女性ボーカルが歌っていた。バンドにみあった腕だった。それでもライブは心地好い。

ホテル隣接の料亭「浮月楼」の庭(最後の将軍慶喜が一時的とはいえ住んでいた所にしてはお粗末だ。慶喜は洋風を好んだので日本庭園には余り興味がなかったのかもしれない)

静岡に来るのは15年ぶりだったので、翌日は早起きして美術館めぐりをすることにした。先ず一番ホテルから近い「駿府博物館」へ行った。300円も取られたのに素人が描いたような版画ばかりで損をした。カリテプリ(パフォーマンス/コスト)で割に合わないと思った。

次いで行った市立美術館は駅前の新しい立派な建物で自前の所蔵品をもたずに、企画展だけを行っている。新国立美術館みたいな芸術品のストックの少ない国のやり方だった。巧みな企画をしてもらえば居ながらにして世界中の名品に出会える機会もある。丁度創立1周年記念で「レオナルド・ダ・ビンチ展」が開催されていた。これはラッキーだった。モナリザが数十種類あるのにはびっくりした。なかなか充実した展示だった。中には時代的に見て新しすぎる絵も多かった。多分レプリカが相当入っていると思われたがコピーと表示されていたのは一枚だけだった。

静岡市立美術館

レオナルド・ダ・ビンチ展(モナリザの顔はそっくりだが背景がルーブルのそれとは全然違う)

レオナルド・ダ・ビンチの紹介ヴィデオコーナー

ここの無料ロッカーにパソコンの入った重い鞄を預けて、駿府城公園へ徒歩で行った。広くなかなか立派な公園で、櫓などが一部復元されていた。

外堀(水面が美しかった)

立派に復元された櫓

駿府公園内の「紅葉山庭園」を見学した。これも立派な庭園で紅葉の季節にはさぞ綺麗なことだろうと思われた。まだ葉が少し残っていたが殆ど落ちてしまっていた。

広場ではイチョウなどの落ち葉が風に舞い、中学生の子供たちが落ち葉集めの仕事をしていた。大半は遊んでいた。風が強いので掃き集めても飛ばされて行ってしまう。賽の河原の石積みみたいな感じで子供たちもやる気が出ない感じだった。こんな状況で子供に仕事をさせてはいけない。言い訳があるので堂々とサボれることになる。直ぐやめさせて他の勉強をさせ、別の日に清掃はさせるべきだ。先生の無責任がこんなところでも透けて見えた。公園内に徳川家康の銅像があった。

この後、静岡鉄道の電車で静岡県立美術館へロダンを見に行った。静鉄の県立美術館駅から美術館までは結構急な登り坂で2Km位はある感じだった。遠かった。地獄の門やカレーの市民、考える人、エミール・ゾラの肖像など8月にパリのロダン美術館でみたものばかりだったが、ここでは特別で大切に大切に展示されている感じだった。ロダン美術館では皆屋外展示だった。インテリアもブロンズを引き立てるように光沢のない地味な大理石で作られ、天窓が大きく、自然光で照らされた室内は品格があった。地獄の門は遠くから写したので小さく見える。近くで写そうとしたらデジカメの電池切れで全てThe Endになった。

元大邸宅だが保守が不十分で、床が抜けそうになっているパリのロダン美術館にいるよりここへ来た方が銅像も幸せかも知れない。

美術館の一角に、パリのロダン美術館の地獄の門から型を取って、パリの工房でロストワックス工法で地獄の門が制作され完成して運ばれ、ここへ設置されるまでのプロセスを写真で展示していた。大変な工数がかかっている。フランスには面白いビジネスがあることも分かった。ここの地獄の門には億単位の金がかかっていると納得した。

観光で疲れたので桜屋とかうなよしでうなぎを食べたかったが何処にあるのか分からなかった。静鉄の新静岡駅の近くでウナギを食べて帰ってきた。安いので電子レンジかと思っていたら、一応、炭火の上で焼いて持ってきた。丼からはみ出している大きなうな丼で900円だった。結構美味しかった。多分中国製だろうが私はぴんぴんしている。

後で分かったがうなぎは三島・浜松だけだったようだ。静岡の魅力が一つ減った感じだ。