夏休みでパリ10泊旅行9(ジベルニー、マドレーヌ寺院、アンバリッド)

Pocket

SNCFとバスを乗り継いでジベルニーへ行くつもりで居たが、ミシェランの道路地図しか持っていなかったので、ジベルニー近くの町や鉄道の駅が見付からなかった。途中で国鉄の工事がありバスでのピストン輸送だとのJCBの話も後押しした。仕方ないのでJCBのオプショナルツアーに申し込み、バスで皆と行くことになった。

片道1時間半ほどの行程だがガイドが付いて、色々な事を話してくれるので参考になった。7:30オペラ座近くのツアー事務所集合だ。日本人だけのツアーでバスは満員だった。朝も開けきらないエッフェル塔

ジベルニーへの道(高速道路も整いジベルニー近くの田舎道には趣がある)

モネの家(室内には浮世絵が一杯だった)

モネの庭(どちらかというとイングリッシュガーデン風だ)

有名な睡蓮の池(係員が雑草を除去していた)

モネが大壁画を書いたアトリエ(今はミュージアムショップ)

早めにジベルニーへ着き、庭園やモネの住まい、アトリエや睡蓮の池を見た。オランジュリー美術館で睡蓮の池の大壁画を見ていたので大分感じが違うと思った。モネの家は質素だが居心地の良さそうな設えで、至る所に浮世絵が掛かっていた。北斎と同じ日本人としては誇らしげな気分になれた。結構有名な浮世絵が飾られていた。どんなルートで手に入れたのか興味が湧いた。

モネの家の周辺(もとは数軒の家しかなかったのに今や高級な別荘地としてお洒落な環境を作り上げている。)

帰りの道は若干混んだがそれでも午後1時前にオペラ座近くのツアーデスクへ戻った。すぐ近くなのでマドレーヌ寺院へ行くことにしていた。

地図を見ていたらスーツにネクタイのムッシューが何も聴かないのに道を教えてくれた。「英語とフランス語とどちらが良いか」と聞いてきた。フランス人でも民間の人は結構親切なことが分かった。「リュックサックのジッパーが空いていて危険だ」と教えてくれた婦人が2人もいた。私の危機管理が甘いということでもあるが・・・

マドレーヌ寺院をじっくり見学した。ちょっと地味形だが素晴らしい寺院だ。周りにはフォションなどの食品ブランド店が並んでいた。何も買わなかったが・・・南下してヴァンドーム広場からサントノーレ通り、フォーブルサントノーレ通りへ行き久しぶりでブランド店のウィンドウショッピングを堪能した。以前に来たときにはエルメスやランバンなどのお店でガンガン買いまくったものだが今は魅力を感じなくなっている。私の中で出来上がった「カリテ・プリ」に合わないのだ。

サントノーレマルシェ広場のカフェで昼食(ビジネス地区なので皆ランチメニューで一皿だけ注文している。)

暫く歩いてエリーゼ宮の所まで来たら警官が立っていてエリーゼ宮側の歩道は通行を遮断していた。すぐ近くにアメリカ大使館その又近くに日本大使館があった。日本も偉くなったものだと思った。世界の主要都市でアメリカ大使館近くの一等地に日本大使館があるのは極めて稀だ。不動産の出物を拾ったのかも知れない。結構なことだ。エリーゼ宮の近くに居て「フランスのエグイ外交(煮ても焼いても食えない意味だ)」を確りと学ぶことだ。

この後クレマンソー駅からメトロで一旦ホテルへ帰りカメラのバッテリーを交換して近くのアンバリッドへ行った。これが又凄い建築物で宮殿ともお墓とも着かない、何と表現したらよいのか見当もつかない嫌な建物だった。

ナポレオンのお墓を見たいだけだったがそうは行かずに色々と見てしまった。併設の戦争博物館が面白く時間が掛かり過ぎてしまった。ナポレオン3世の部屋があったが、最後の部分にあったのでたどり着いたのは6時を過ぎており既に閉まっていた。

アンバリッド(今やナポレオンを祭り上げたお墓だ)

巨大なナポレオンの棺と肖像画(輝けるナポレオンと小男の品のないナポレオンの肖像画が併設されいるのは驚きだ。)

戦争で武勲のあった将軍や貴族の肖像画(全員が悪党ズラをしていた。肖像画家は現物よりは少しは良く書くはずなので本物はもっとずっと悪い顔をしているはずだ。悪党でなくてはこの時代を生き抜き、人の上に立つ事は出来なかったのだろうと善意で想像した。今のフランスの上流階級の先祖だ。何でこんな見っとも無い絵を掲げているのかは疑問だが?多分誇りにしているのだろう・・・)

戦争の絵(何の戦いかわから分らないが実に精密に丁寧に描かれている。画家の努力がむなしい感じだ。)

アンバリッド併設の戦争博物館には大砲から戦車、鎧甲冑、軍人の衣裳など驚くほどの数が展示されていた。日本の鎧や刀なども展示されており異彩を放っていた。

この後、ロダン美術館を見に行くことにしていたがもうとっくに閉まっていた。外から中を覗いてみた。先般パリへ来たときも遅くなり外から覗くだけだった。この美術館には縁が薄いと思った。

メトロでホテルへ帰ろうかと思ったが同方向なのでモンパルナスのポワソン料理の店「ル・クリエ」で又「フリュイ・ド・メール」を食べることにした。今回は3回目なので迷わず直行だ。何回食べても美味しかった。もうビールでもワインでもなく最初から最後までシャンパーニュだった。結構強いので一寸酔っ払
った。今日は何時ものフリュイ・ド・メールの他にフォアグラとビスクをオーダーした。フォアグラを食べる悪い癖がついた。これでフォアグラは3回目だ。