夏休みでパリ10泊旅行8(シャルトル、JCBプラザ、新橋、芸術橋、Kongで夕食)

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今日は午前中にシャルトルへ行き、午後はパリ市内観光を予定している。先ず始発駅のモンパルナス駅へ行き、10時前だったので10.33のSNCFに乗れると思っていたが、自動切符販売機はどうしても言うことを聴かない。やっと操作の最後までたどり着いたら赤いメッセージが出てきてこのカードは使えませんだとさ!ICカードでなくては駄目な様子だ。しかも最後の最後にメッセージが出て来る意地の悪さだ。いかにもフランスらしいが・・・

SNCF(乗った電車とシャルトル駅、モンパルナス駅のTGV)

仕方が無いので有人の窓口を探したが駅員は上のフロアだと言うだけで何も教えてくれない。売店の伯母さんに聞いてやっと有人切符売り場へ辿り着いた。切符売り場は当日券と明日以降の券に分かれていた。切符を買い走って所定の番線へたどり着いたら、ホームの刻印機で刻印している間にドアが閉まってしまった。車掌がこちらを見ていたので「開けろ」のサインを送ったが「駄目だ」のサインが帰ってきた。1時間に1本しかない列車でどうせ時間厳守でもない国鉄なのに、1,2秒の遅延で済むのに本当に意地が悪い。乗客は敵だとでも思っている節がある。階級社会なので乗客は経営者の客(仲間)で敵の友達(仲間)は敵だとでも思っているのかとふと思った。

モンパルナス駅で次の列車を待っている1時間ほどで、携帯音楽プレイヤーでC&Wを聴きながら昨日までのブログを2日分書き上げた。

シャルトルへは1時間10分ほどで着いた。小田急の様に途中まで(多分ランブイエまで)は急行的に走りそこからは各駅停車になった様子だ。駅のつくりは超簡単なものが多く、電線で囲ってプラットフォームに砂をまいたみたいなものまであった。「パーク&ライド」が行われている様子で駅の近辺には駐車場が密集し沢山の車が停まっていた。

シャルトル大聖堂は駅からすぐ近くで、歩いて10分ほどだった。ファサードは工事中で、残念ながら大ステンドグラスは見られなかった。シャルトルブルーと呼ばれるステンドグラスは皆素晴らしく美しかった。この世のものとは思えないような天上の美を湛えていた。中世の信者には何物にも替えがたい有り難いものだったに違いない。たとえそのお陰で自分たちは貧乏になったとしても。

シャルトルブルーと呼ばれる美しいステンドグラス

シャルトル大聖堂裏の幾何学模様のフランス庭園

シャルトルのメインストリート(エスプラネード)を歩いてシャルル・ド・ゴール広場まで行った。レジスタンスの英雄が祭られていた。フランスでは至る所にレジスタンスの英雄が祭られている。壁には英雄の名前が彫り込まれている。

広場の周りには商業集積があり地下は駐車場になっていてひっきりなしに車の出入りがある。見事な都市計画だ。市庁舎も立派で風格があり、全体に落ち着いた街だ。前に友人の自宅落成記念のお祝いにあげた奥津国道の洒落たリトグラフはシャルトルの運河を描いたものだった。どの辺か想像も出来なかったが・・・

シャルトルのお洒落な町並みと面白い家

14:30にモンパルナスへ戻りまたまたJCBプラザへ行きジベルニーのオプショナルツアーを申し込んだ。

ルーブルの脇の新橋まで行き、「るるぶ2005年版」に出ていたレストランを2軒探した。一軒はビル自体が閉鎖されていた。もう一軒の「Kong」が見付かったので受付で19:30で予約を入れた。

1時間半ほど余裕があったので新橋から歩いて木の橋「ポンデザール(芸術橋)」へ行き、セーヌをじっくり眺めた。木の橋から眺めるセーヌは独特の柔らかい感じで落ち着いた。橋の欄干には無数の鍵がかかっていた。おまじないのようで鍵を一緒に掛けた恋人たちは結ばれるみたいな信仰があるようだ。橋の中ごろには椅子まであった。犬の散歩の人もいた。

芸術橋を渡ったところでセーヌの河畔へ降りた。橋の部分よりも5,6m位低くなっており、河の水がすぐ近くだ。ここをづっと歩いてサン・ルイ島とシテ島の間の橋まで行った。川端の舗道から見る橋は皆美しく、ノートルダムも別の顔を見せていた。

左岸の川辺から見たポンヌフとノートルダム(橋を渡っていは絶対に見えない美しい橋の景色だ。ノートルダムも違って見える。)

船上生活者の船(セーヌには結構船上生活者がいるらしい。生活の質向上に努力している片鱗が見えてほほえましい。)

今回はサン・ルイ島の私の家のリトグラフに描かれたアパルトマンに似たアパルトマンを真近に見て写真に写した。河へ下りる階段の傾斜とレストランの赤いシェードが違うようだった。

サン・ルイ島

時計を見たら7時になっていたので予約したレストラン「Kong」へ急いだ。日本人のデザインだそうだが屋根の部分が全部ガラスで覆われた温室か観光船を思わせる面白いデザインだった。

椅子もテーブルも透明なプラスチックで出来ており、天井画も日本風だった。ちっとエロイが・・。入った当初は、客の入りがまばらだったが9時頃には満員になっていた。見まごうかたなき観光レストランだ。でも料理は結構美味しかった。日本料理の風合いが色々な料理に施されていた。隣りの若者はうどんを食べていた。多分最高の値段のうどんだ。

注文した料理。付け合せのジャガイモの多かったことにはおどろいた。ジャガイモを一本だけ食べた。今回は上手く注文したのでデザートが食べられた。デザートの量も一人前でこれだ。フランス料理をフルコースでまともに食べれたら死ぬことになる。

ワインやシャンパーニュの注文は基本をグラス(ビッキエーレ)でしている。ここでもシャンパーニュだけを飲んだ、2番乗りの客だったのでシャンパーニュは勿論口開けだった。シャンパーニュは殆ど当りはずれがなく、ワインほどには個性が無いのでどの料理にも相性が良い。3杯づつ飲んだので一本取ったほうが良かったかも知れないと後で思った。今回のパリ旅行で一番お金の掛かったレストランになった。

ふたりで3万円ほどなので東京で食べる恵比寿の「タイユバン・ロブション」などの有名フレンチレストランの半分の金額だ。しかもシャンパーニュ込みの値段だから雰囲気(タイ