夏休みでパリ10泊旅行5(ポンピドーC、レ・アル、S.マルタン運河、モンマルトル)

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今日はポンピドーセンターからレ・アルへ行き、地下鉄でラ・デファンスへ行く事にしていた。朝食はホテルで20ユーロのバイキングを腹一杯食べた。ポンピドーセンターには国立近代美術館があったがミュジアムチケットでは入れなかったので入らなかった。近代的なデザインの面白い建物だが面白いに走りすぎた感があった。大分痛んでおりメンテが必要に思えた。

1kmほど歩いてレ・アルへ行った。もとの市場跡に巨大なショッピングモールが出来たわけだがここも相当傷んでいた。階段は通行不能だった。店も歯抜けが多くありシャッターSCといった風情だ。書籍店の「フナック」は広くて品ぞろいも豊富な感じだった。CD、DVD、その他のコンテンツも扱っていた。

パリでは賞味期限切れになった建物が結構多い。それも近代・現代に出来たものが多いのには呆れた。製造業だけではなく建築でも衰退が始まっている感じだ。パリの至る所でリニューアルが行われている。上流階級が避暑に出かけているヴァカンスのこの時期が特に多いのではとも思うがそれだけではなく駄目になった建物が実に多いのだ。我々が滞在している4つ星ホテル「セントジェームス&アルバニー」も老朽化が激しい。ルーブルに近く200室もある大ホテルだがクリオンやすぐ近くのムーリスなどとは大違いだ。ロビーやレストランはまあまあだが個室はいい加減なリニューアルで済ましている。だから「アゴダ」で安く泊れたのだ。

この後はラ・デファンスへ行く事にしていたが、今居る所に近いサンマルタン運河へ行く事にした。今は運河としては利用されていないが都会のオアシス的な水辺の風情を醸し出していた。当局の指導もあるようで周辺にはお洒落な店が沢山集まって来ていた。沢山写真を写した。被写体が無限にある感じだ。妻が来たかった所だが私にもお気に入りのポイントになった。運河は船の往来のため結構広いが水位を調整するドックの部分は船が一艘は入れればよいので結構狭い。その方が水位調整の水の量も少なくて済む。

小説で有名な「北ホテル」と新しい商業集積

沢山の人に道を聞いてやっと共和国広場へ出、メトロでモンマルトル下へ出た。今までにもここへは何回も来ていたがタクシーで来ていたので、ケーブルカーに乗ったことがなかった。今回はおのぼりさん宜しくケーブルカーに乗り、サクレクール寺院の直ぐ下まで登った。

ケーブルカー(フニクレールと中に表示してある。階段と比較すると急勾配であることが分かる。)

テルトル広場(レストラン「ル・コンシュラ」には前に入ったことがある。似顔絵師が頑張っていた。この子は桜?)

サクレクール寺院は余りにも混んでいたので他を先に見ることにした。案内板が不十分で、Informationの看板に沿っていっても案内所はなかった。日本から持って来た地図を頼りに歩いたが日本の地図には通りの名前が入っていないので、酷い目にあった。ブドウ畑、ラパンアジル、バトーラボアール、ムーラン・ド・ラギャレット等には何とかたどり着いたがゴッホが住んでいたアパルトマンやモンパルナス墓地にはたどり着けなかった。(途中で見つけたパリの紋章「たゆたえど沈まず」とラテン語で記入されている。)

モンマルトル風景(中々お洒落な地区だ)

途中で小便をしたくなったが何処を見てもそれらしき所はない。見えない所でと思っても人が多く、何処からともなく湧き出してくる。暫く歩いてはち切れそうになったところでトイレマークをやっと見つけた。ところがこれが大変な代物で看板へやっとたどり着くとそこには又次の案内板がありぐるぐる回された。最後にやっとたどり着いたのはサクレ・クール寺院下の有料トイレだった。パリには公衆トイレが余りにも少なすぎる。エッフェル塔の下の有料トイレには男共が30人以上並んでいた。カフェーには必ず地下にトイレがあるので民業圧迫をしないように公衆トイレを作らないのかも知れないが余りにも酷い。

サクレクール寺院(遠景が美しい)

ユトリロの絵にあるようにモンマルトルは階段が多い。皆急なので下を気にしながら降りて行く。年取った人がここに住むのは大変だ。フニクレールは観光用のみだ。

雨が降って来たのでメトロの駅へ急いだ。そのままホテルへ帰るつもりだったが、同じ線でモンパルナスまで行く事にして前に行った魚料理のレストラン「ラ・クリエ」へ再度行った。前にはオープンバスで行ったが降りるところが違ったので見つけるのが結構大変だった。前とは全く反対の場所からアプローチしていた。モンパルナスの駅は結構広い。出口も沢山ある。

やはり生牡蠣、生ムール貝、生ドック貝、海老、その他の盛り合わせで山盛りの「フリュイ・ド・メール」になった。大ジョッキ一杯のビールとアルザスの白ワインを飲んだ。ムール貝、ドック貝もやたら大きい。夏場に生物が食べられるのは日本とフランスしかないだろう。

窓際を予約していた人が後から来て我々のコンポートの2倍くらいの山盛りを食べていたので写真を写したらフラッシュが焚けてしまい相手がビックリしていたので「トレビアン!ボングー」と褒めたら分かったのか喜んでいた。帰り際に握手をして「ビアン・トー、ボン・サンテ(又直ぐ会いましょう!ご健康で!)」と挨拶して分かれた。年配の人だったので喜んでくれた。

大盛りのコンポートと気に入ったレストランのテーブルクロス(ではなくペーパー。印刷がお洒落だ。クロスを使っていないので高級店ではない)

ホテルへ帰り一杯引っ掛けて寝た。

明日からは気分を変えるためにリーブ・ゴーシュ(セーヌ左岸)のメルキュールホテルへ行く事になっている。ここは新しい系列なので近代的なスマートなホテルであることを期待している。前にパリへ来た時に展示会場付近のポルト・ド・ベルサイユのメルキュールが良かったので決めたものだ。メルキュールはパリでは駄目だとの情報もあった。期待と不安・・・