夏休みでパリ10泊旅行3(オランジュリー、グランパレ・プチパレ、凱旋門)

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昨日一昨日と沢山歩いたので、大分疲れてしまい今日は9時になってやっと起きた。ホテル近くの安いレストランでサンドイッチ(バケットを半分に割きチーズとハム・野菜を挟んだものでパンも具もとても美味しい)を食べ、ホットチョコレートを飲んで先ずルーブルへ急いだ。ルーブルはホテルから歩いて8分くらいだ。火曜日の昨日は休みだったので今日は格段に人が増えている感じだ。列が例日の倍あった。

ミュージアムチケットで別の入口から早くは入れるはずだ。ところが何故かその入口が列の20人位前で突然閉鎖されてしまった。理由も何もない。これらの館員は皆公務員で高飛車で不親切だ。必ずしもフランス原産でない美術品で勝負しているくせに気に食わない連中だ。モナリザはイタリアだし、ミロのビーナスやサモトラケのニケもギリシャ産だ。ついでに言えばコンコルド広場のオベリスクもエジプトのもので返してくれと言われて久しい。フランスから外国品が出て行けばそれこそ「も抜けの空」だ。

ミュージアム・パス所有者も一般客同様にピラミッドの入口から入れと言うことだ。もう一度行ってみたが矢張り人が多すぎる。

今日はルーブルは止めにして、チュイルリー公園を横切って、歩いて10分ほどのところにあるオランジュリー美術館へ行った。ここでもそれなりの列が出来ていたがミュージアムチケットで優先的に直ぐに入れた。モネーの睡蓮やその他の印象派の素晴らしい絵画がこれでもかと言うほどにあった。ルノワール、セザンヌ、ピサロ、シスレーやドガなどの名品が揃っていた。ホテルから歩いて行けるのでパリ滞在中にもう一度訪れたいと思った。

小振りでお洒落なオランジュリー美術館のエントランス

オーバル・ルームにはモネの睡蓮の壁画が圧倒的な存在感で展開されていた。ここではオルセーと違い写真撮影がOKなので皆絵の近くで写真を写すので絵画だけを写すのは至難の業だ。

ルノワール、セザンヌ、ピサロ、シスレーなどの名画が無造作に並んでいる。

オランジュリー美術館はもうコンコルド広場のすぐ近くだ。だだっ広いコンコルド広場を歩いて一周した。天安門広場のように広くて2階建てのバスからでないと地上からは全体が見渡せない。パリといえばこの広場は何回でも出てくる一押しの定番だ。国威発揚の広場で余り面白くはない。

これも定番のアレクサンドロ三世橋(このヤモリのモチーフはラ・リックのガラス工芸・オーナメントにも使われている。この橋を見るとかってフランス人は全ての実用目的の些細なものまで芸術しないと気が済まなかった芸術心に溢れた民族だったことが偲ばれる。今は悲惨だ。ラ・デファンスを見れば分かる。芸術も美術も建築美も何も何処にもない!)

セーヌ河畔を歩いてアレクサンドロ三世橋まで行き、グランパレとプチパレを見た。グランパレは催し物を中心に運営されているようで今は閉まっていた。レストランも常設でやっているようだ。中には入らなかった。

プチパレは入場無料で入口付近ではエミール・ガレの作品が展示され、奥の方では印象派の絵画が沢山展示されていた。インテリアも素晴らしく、総合的な芸術の展示館になっていた。ここも撮影禁止だった。只で入れてやってんだから見たいな横柄さが館員には感じられた。

昼食時を過ぎていたので、プチパレ内のレストランで食べようかと思ったが余りにも高いので止めにした。我々は「カリテ・プリ(英語で言えばお馴染みのパフォーマンス/コストだ)」を重視する。近所のフランクリンルーズベルト通のカフェレストラン「プレジダン」で食事をし、初めて二人共々デザートにジェラートを食べた。美味しかった。名もないレストランでも結構美味しいものが食べられるのは嬉しい。

食後、シャンゼリゼ通り経由でエトワールまで行き、ミュージアムチケットで凱旋門の上へ上がった。ここでも沢山の人が並んでいたがチケットを翳したら直ぐに入れてくれた。急で狭い螺旋階段は結構大変だった。ダイヤモンドヘッドの急階段を思い出した。

シャンゼリゼ通りのパッサージュ

これから登る凱旋門(螺旋階段しかない。エレベータは障害者専用で運用はとても厳しい)。中には凱旋門の模型などがあり、上から見ると都市計画のありようがパノラミックに良く見えて面白い。

凱旋門の上からモンパルナスタワー、エッフェル塔、モンマルトルやラ・デファンスなどを広角レンズと望遠レンズ(ただし200mm)とで写した。今回は荷物が多くて300mmの望遠レンズは残念ながら持ってこられなかった。都会では矢張り広角レンズが優先だ。

ラ・デファンスの遠景近景        モンマルトルの遠景近景

エッフェル塔の遠景近景        モンパルナスの遠景近景