今日は今回の台湾旅行の目玉である九分へ行くことになっている。MRTとバスを乗り継いで行く予定だったが、暑くて疲れたので、オプショナルツアーを利用することになった。昨日JALオフィス近くのJCBで予約した。13:10にホテルでピックアップして貰う事になった。
午前中の時間に余裕が出来たので、ホテルから比較的近い国立博物館へ行くことにした。地下鉄のMRT公館駅で降り、228公園を横切って直ぐだ。
228公園
国立博物館はエンタシスに囲まれた外装・内装ともに立派な格式のある洋風の建物だ。しかし展示内容はお粗末なものだった。上層階に日本統治時代の総督後藤新平などの像が保管されていた。多分日本が作った建物を国民党の台湾政府が換骨奪胎したものだろうと思った。国威発揚のためにはクアラルンプールのマレーシア国立博物館を日本も含めてもっと研究した方が良さそうだ。
JCBは13:10丁度にホテルへピックアップに来てくれた。九分へ行くのは私たち2人だけだった。ワーゲンの1ボックスカーで運転手とガイド2人を従えた贅沢な旅行になってしまった。高速道路を幾つも乗り換え九分までは結構遠かった。
九分へ上がる途中の海岸でカッパドキアのような奇岩がある海岸「野柳風景特定区」を見た。規模その他でカッパドキアとは比べものにならないが結構面白い岩があった。
九分は元々金鉱で栄えた所だが、掘り尽くすとすっかり寂れてしまっていた。ベネチア映画祭グランプリを取った映画「非情城市」のヒットで急に有名になり一躍観光地として躍り出たのだった。山の頂の様な所に観光スポットがあった。長さ1km位の狭い路地「基山街」の両方に店が軒を連ね、丸で夜市の店を通りに一列に並べたようで、大声を張り上げて客を呼び込んでいる。
「基山街」から横に伸びた階段街
奥まった崖の頂上にある「九分茶坊」で休憩してお茶を飲んだ。茶器やお茶なども売っているお洒落な店だった。結構広い庭からは展望が良かった。ここのお茶は結構価格も高かった。
正直言えば九分は大した観光地ではない。それでも平日でも沢山の人が訪れ、土日には大渋滞が起こるのは他に適当な観光地がないからだろう。だから日本へ来る台湾の観光客が多いのではと思った。それでも道路の拡張などが大車輪で行われ
ていた。
一旦ホテルへ帰り、エグゼクティブサロンでハッピーアワーのサービスで、シャンパニュを飲んだ。ここでは結構美味しいシャンパニュが幾らでも飲める。
一寸休憩して地下鉄で夕食を食べに台湾料理の有名店「青葉」へ行くことになった。やっとたどり着いた地図にあった店は改装中で、移転先の案内が出ていたが分からないのでもう一つの候補店「梅子」へ行くことにした。暫く歩いていたら「青葉」の看板が見つかった。引っ越した店に偶然たどり着いたのだ。混んでいて店の前に列が出来ていた。相席でも良いかと聞かれたので「OK」と答えたら、直ぐにラウンドテーブル席へ案内してくれた。相席はどうも台湾ITの見本市「Computex Taipei」に来た人たちの様子だった。4人の中には韓国人もいた。皆英語で話していた。ここの料理も美味しかった。台湾料理の名店だ。2,3年前にこの展示会を見学に来たが、日本人は多くなかった。インド人や独特の衣裳をまとったアラブ系の人達が多いことにビックリした。日本の展示会でインド人やアラブ系の人を見掛けることはまずない。戦略的に呼び込んでいるものと思われた。日本の戦略性のなさを思い知った展示会を後味悪く思い出した。