冬の上海へ4(上海市内観光)

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今日は一日上海市内観光だ。先ず朝一番でホテルの近くのJALオフィスへ行き、帰りの便のサブローディングをした。

この近辺は元のフランス租界なので立派な通りや屋敷が多い(今はレストランになっていたりする)。素晴らしい並木道を発見した。道というより公園に近い。太極拳などしている。

それから地下鉄を乗り継いで人民広場へ行った。公園を見たがどうってことはなかった。上海博物館を見たかったが今日は月曜日で休館だった。

市内を循環する「都市観光バスで」市内中心部を廻った。この1号線のバスは屋根がなくオープンエアで景観を楽しめる。旧市街だけを廻る1号線と浦東へ行く2号線に分かれている。前にいた団体が降りたので一番前の席に座り沢山の写真を写した。

「都市観光バスで」から見た町の中心地(新旧混在だ)

夕暮れの外灘(風格のある立派なビルが多い。租界の邸宅やこれらのビル群を見ると中国を植民地化した先進国の富の蓄積度合いが良く分かる。)

2号線で浦東へトンネル(最近出来た)を潜って行き、森ビル世界金融センターなどを見て廻った。ニューヨークなどの観光バスと違い2号線は屋根があり然も窓が横にしかないので高いビルは下の方の一部しか見えなかった。

外灘から見た浦東(天気は良かったがスモッグでかすんでいる。)

1号線に乗り換えて外灘などを一巡してから南京路西で降りてホコテンの南京路を外灘まで行き、遊歩道を歩いて外灘の西洋建築のビル群や川向こうの高層ビルを見たり写真を写したりしながら船着場まで行った。

薄暮の遊歩道(外灘と黄浦江の間にある広い遊歩道、中国人は大型ディスプレイが実に好きだ。思わぬところに突然現れる。)

南京路は結構人通りが多い。色や文字が氾濫して落ち着かない街だ。例によって極彩色のバスが走っていた。

博物館やオペラハウスなどの上海の主要な建物(旧市街と浦東に分散している。どちらもとてつもなく大きい。中国人は大きいものが好きだ。)

ナイトクルーズをするつもりだったが何処から乗れるのかさっぱり分からないでうろうろしてしまった。諦めて帰ろうとしていたらクルーズの客引きの人から45分に出発だと聞かされて乗れることになった。しかし凄く分かりづらい所に切符売り場と乗船場があり、何回も聞きながらやっとたどり着いた。中国では何処へ行っても案内板がないので分かりづらい。これもセキュリティの為か?

一寸寒かったがオープンエアーでの45分間の船クルーズは結構楽しかった。観光船から見た夜景。もっと素晴らしい景色もあったが三脚を持っていなかったので写真がブレてしまい使い物にならなかった。

タクシーで上海の名門フェアモント系のクラシックホテル「和平飯店」まで行き、上海のオールドジャズを聴いた。上海バンスキングといった趣だ。Moreをリクエストしたら30元取られた。6人のメンバーなので一人5元だ。直ぐに演奏してくれた。中国人はお金に正直だ。大好きなテネシーワルツも掛かった。平均年齢70歳とも80歳とも言われるオールドジャズメン揃いだ。トランペット奏者が一番若く演奏も上手くて風格もあった。実質的なユニットリーダーだ。猫足のピアノはYAMAHA製だった。

その後8階のメインダイニング「キャセイ・ルーム」でディナーを取った。黄浦江が真正面に見え、浦東の摩天楼も良く見えた。最高の景観だが料理はそうは行かない。景色の良いところや音楽のあるところなどでは料理は今一が多い。料理に命をかけていないからだ。ビッキエーレで美味しいワインを数杯のみ、タクシーで高速道路を経由してホテルまで帰った。

和平ホテルは一昔前の欧米風の上質で満たされている。天井やトイレ、ロビーのレリーフや景色まで上質だ。一等地に建てられたことを物語っている。メンフィスのピーボディホテルやミュンヘンのケンピンスキーホテルを思い出した。ケンピンスキーはもっと上質だが・・・

ホテルでは明日の帰国に備えて大車輪で荷物の整理をした。とは言ってもUNIQLOのヒートテックのお陰で荷物が少ないので助かった。