秋休みで3度目の中国へ6(西単の裏・表と帰国)

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北京観光も残りは今日の午前中半日のみになった。

大分疲れたので遠出はやめてホテルの近所を散歩して、「中国の生の姿」を見ることにした。西単近辺は今大車輪で開発が行われている言わば「開発特区」だ。既に出来上がった大型の商店街もあるが住宅やオフィスビル街はこれからだ。西単交差点をはさんで北側には既に膨大な繁華街・商業施設が出現している。

ショウルームのような表通り(宿泊したグラン・メルキュールのファサードも入れた)

建築中のビルも多い。なぜか「銀座」の名称があった。又泥棒と思ったが日本中にも銀座は幾らでもある。中国人だけを責めるのは酷だ。

南側の通りをはさんで西側に従来からの庶民の暮らしが息づいているようだ。路上でマージャンや将棋・囲碁・トランプに興ずる人達がいた。馬車で来た物売りも荷物一杯に積んだ梨を売っていた。粗末な住宅の周りに立派な車が駐車しているのも不自然だったが日本でも住宅に比して高級な車を乗り回す人が多いのでこれは共通のようだ。

この地区は大きなビル街に指定されているようで既に一部取り壊しが始まっていた。街路樹に覆われた緑溢れる町並みが変わってしまうのは残念のような気もするが13億人の人口の大半を都会で養わなければならない中国では国中で既にこのような開発が進行中だ。

梨売りの馬車。超過激な交通戦争の真っ只中をどうやってここまでたどり着いたのか不思議だ。中国人庶民のしたたかさを垣間見た感じだ。

1時半に旅行者の孫さんが迎えに来てくれて北京首都空港に向かった。途中で車中から天安門広場や建外SOHOの摩天楼を写した。ここも日本人の建築家が大活躍したところだ。巨額の建築費を掛けてビルを建てるのに設計料が安いからといって中国人の建築家に依頼する馬鹿はいない。世界的に認められた日本人に依頼するのが自然なのだ。(下の写真右端が建外SOHOのビル群)今日は晴れだがSMOGのために遠くまでは見えない。五条星旗も良く見えない。視界不良だ。

「尖閣の問題」の真っ只中であったが、北京で嫌がらせなどは一回も無く、接する全ての人が皆親切に応対してくれた。

謝謝!! 再見北京!!