秋休みで3度目の中国へ3(天安門広場、瑠璃廠、王府井、三里屯)

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今日からは3日間は全部自由行動だ。煩いガイドも不機嫌な伺士(ドライバー)もいない。At our own risk.で行動することになる。

エグゼクティブフロア専用の朝食レストラン(アメリカン・ブレークファストが基調で、卵料理は2階のレストランからの出前だ。)人数が少ないので落ち着ける。

西単駅前の花の飾りタワー(至る所にこの手の飾りがある。これは素晴らしい文化だ。)

先ず天安門広場へ行った。天安門広場へは何処からも直接入れない様になっている。必ずレントゲンのチェックを受けて地下道を通らないと行けない。制服や私服の公安が沢山いる感じだった。おのぼりさんも実に多い。この人達は同じ帽子を被って団体で来る。はぐれても直ぐに分かるように派手な色使いの帽子を結構年を取った人たちが皆被っているので何となくおかしい。

1万人入れる人民大会堂、毛首席記念館を左右に見て前門の方へ行った。毛首席記念館では沢山の善男善女が入場待ちをしていた。総括はされていないようだ。

目の前に地下鉄の「前門駅」の看板が見えるのに、厳重な柵で囲われていて、そこへ行けない。案内板などは何も無い。何処へ行っても案内板が不足している。実に旅行者に不親切な街だ。前門から地下鉄で一つ先の和平門まで行って骨董街の「瑠璃廠」へ、行く予定だったが地下鉄へ乗れないので全部歩いてしまった。北京の地下鉄の一駅は結構遠い。「瑠璃廠」には筆、硯、墨、紙、額縁、絵画、オーナメントなどの店があった。郵便局もお店と同じ作りだ。骨董品にはろくなものは無かった。お宝は文化大革命で壊されたり外国へ売られてしまったりしたのかも知れない。

この後、和平門から西単へ行き、北京の銀座「王府井(ワンフーチン)」へ行った。昼食を食べたいと思ってレストランを探したが北京ダックの店しかなかった。他の料理では客単価が下がるので地価の高いこの近辺では成り立たないのではと思った。幾つかのデパートもあったが碌な物は無かった。お店も派手なだけで実の無いものが大半だった。一部が歩行者天国になっていた。結局ショッピングセンターの極つまらない店でチャーハンを食べた。「王府井(ワンフーチン)はつまらないところだ」との印象が私に焼き付いた。銀座は比較的狭いエリアに魅力的な店が沢山あるが、王府井は広いだけで魅力的な店は無い。

王府井近くの灯市口駅から地下鉄を乗り継いで西単のホテルへ帰りついた。手持ちの二つの地図を見ると交差点で駅の方向が逆方向に表記されている。勿論、地下鉄の案内標識は何処にもない。かなり歩いて反対方向であることが分かった。それから3人に聞いてやっと灯市口駅へ辿り着いた。皆、実に親切に説明してくれるが、官僚目線の不親切な街のつくりだ。

エグゼクティブフロア独特のサービスでおつまみを食べ、ビールやワインを飲んでひと休みした。ホテルで聴いた北京の原宿「三里屯」のイタリアンの店へホテルからタクシーで行った。アニーズという店だったがホテルの若いコンシェルジェに聞いたのでどうも安い店を紹介してくれたみたいだった。なんちゃってイタリアンだった。韓国の明洞と同じだ。食事の後、同じ「三里屯」のファッション街へ行くことにした。結構遠くて暗い道だった。100mおきに警官が立っていた。後で分かったがここは外国大使館街だった。

行きのタクシーから写したライトアップされた天安門

「三里屯」は隈研吾が総合プロデューサーになって作った街で、08年に来た時の建築中の街はおしゃれな感じだった。店が入ると全体が田舎っぽくなってしまいガッカリした。建物や街はお洒落でも中に入るコンテンツ(お店)がシャビーではどうにもならない。一軒だけ欧米人が沢山入ったイタリアンレストランがあった。お洒落なつくりなのにガラスが汚れてきたなかった。青山・原宿の洗練とは異質のものだ。設計した隈研吾もビックリ・ガッカリだろう。見るべきものは何もなかったが折角来たので一通り見て廻りタクシーでホテルへ帰った。今日一日で3万歩も歩いた。

ホテルの部屋の液晶テレビは韓国LG製だが解像度が悪くて見られたものではない。7チャンネルでNHK海外向け放送も見られたが内容が余りにも内容がお粗末だった。海外へ流すものはもっと国威発揚を考えてやって貰いたいものだ。料金を取ってやっている公共放送事業体としての存在理由が問われる問題だ。BBCとかをもっと研究することだ。

地上デジタル放送になればBCASカードで受信料不払い問題から開放されるNHKは益々横柄になり、無駄遣いをする危険性をはらんでいる。厳しく監視していく必要がある。