夏休み旅行でトルコへ5(カッパドキア 飽きるほど)

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CCRの朝食は久しぶりに美味しかった。パン、ベーコン、そしてハムも美味しかった。ヒルトンやシェラトンのようなアメリカ系の一流ホテルの味だ。

今日は一日たっぷりカッパドキア(素晴らしい馬の国の意。名馬の産地だった)だ。このホテルは岩山を刳り抜いて作られた洞窟ホテルが売りだ。そうは言っても、実際には洞窟を掘りぬいた部分は少なく、岩肌に沿って増築された部分が多いようだ。泊った部屋は良いつくりだったが、部屋の中に2段も段差があった。しかし部屋の設備もレストランなども良くできており全てがお洒落だ。

洞窟ホテルからの展望(高い所に掘った洞窟なので見晴らしが良い)

今日も天気が良い。快晴だ。気温の上昇が気になる。今日一日カッパドキア周辺をバスで見て廻る。カッパドキアは高度1,350m、南北に50kmに及ぶ広大な地域の総称だ。

先ず「三姉妹の岩」へ行った。2本の大きな岩と1本の小さな岩で構成された岩山だ。言ったもの勝だ。他にも沢山名前の付いた岩があったが、全部忘れた。

そしてギョレメ野外博物館へ行った。30もの洞窟教会が保存されているが今日はその中の主だったバルバラ、りんご、蛇、暗闇など5つの教会を廻った。キリストやマリアの絵が描かれた教会もあった。初期のフレスコ画だ。

近所の立派なレストランでツーリストメニューの昼食を食べた。ライス・レンズマメのスープ、ますのムニエル、デザートにフレッシュフルーツ+アイスクリームだった。デザートが一番美味しかった。

奇妙な景色(幾らでもあって選択に迷った。4枚の予定が12枚になった。ここは全てが奇妙なのでこのテーマでは、選択出来ない。)

午後に、アイマルクの地下都市へ行った。地下8階の5,000人収容の巨大地下都市だ。普段は地上で生活し、イスラムの人たちから攻撃された時にこの地下壕に隠れる。2ヶ月の篭城に耐えられる食糧などの備蓄があったそうだ。ワインの方が水よりも酵母が生きているために雑菌の繁殖を防いで衛生的な飲み物だったようだ。欧米で水とワインが同じように扱われている訳が分かった。

職住近接(奇岩と住居が隣り合っている。日本でなら国立公園敷地内へ住むことは多分許されない。全く人の住んでいないエリアも多かったので規制はあるようだが・・)

「アガッド」という国営のトルコ石の店へ行った。最高のトルコ石があった。これは結構高かった。カッパドキアは絨毯と並んでトルコ石の産地でもある。妻が自分用に一個、息子のお嫁さん用に1個づつ買った。トルコ石に注目したことが無いので、東京で幾らしているのか、値段は良く分からない。多分ずっと高いはずだ。お店はまるで要塞の様なつくりだ。絨毯の店も同じだ。治安は結構悪いのかも知れない。

これも国営のHADOSAN絨毯店では、絨毯について、絹の糸作りの工程から撚り合わせ、染色、織りの工程まで見学できた。色々な絨毯を見せてくれた。やはり絹の草木染の絨毯が最高だった。一寸高かったが日土親善のために中型の絹織の絨毯と玄関用の小ぶりなものを2点購入した。絨毯は普段から東京のデパートなどで絶えずチェックしているので値段のお得感は良く分かる。交渉をして150万円ほどで折り合った。これ以上まけると織り子の給料が出ないといっていた。未だそんな所までは行っていないはずだ。ある線を越えると営業の顔色が変わるので良く分かる。ニコニコしていたのでまだまだ糊代はあるはずだ。「日土親善」だから多少の儲けは仕方ない。

このあとプロムナードをミニハイキングをした。バスの車窓やビューポイントから見るのと直に歩いて見るのとでは全く異質のものだ。茸岩の沢山ある高原を歩いた。40分位だったが、心からカッパドキアを満喫できた。普通の靴だったので結構滑った。2回転んだ。岩の上に極小さな石ころが沢山あり、それがコロみたいに作用して平らな靴を滑らせる。茸岩の間を身近に歩き、手に触れて、穴に入って見る茸岩は全然違う。茸岩観光には必須のポイントだ。滑らない様に気をつけて歩いたので結構疲れた。歩いて行った先でバスが待っていてくれた。

ここからホテルへはバスで15分ほどで着いた。今夜もカッパドキアだが、又別のホテルだ。表示は「5つ星」だが、中級の「ディンレルホテル」だ。全てに貧しいホテルだった。当然食事も不味い。トルコのホテルは自分で「5つ星」を付けてしまうので始末が悪い。

皆オプション費用を払っても「CCRへ2泊したかった」と言っていた。旅行の企画も結構大変だ。トルコまで来る人達は結構旅慣れておりお金も持っているようだ。8日間と時間が無かったので日程のきつさは仕方ないとしても、ホテルはもっと良いところにして欲しかった。