「びゅーお」の後で、旧沼津御用邸記念公園へ行くことにした。ついでに芹沢幸次郎の文学記念館も見た。私は彼の作品は読んだことがないが、名前位は良く知っていた。
旧沼津御用邸は本館と東付属館に分かれていた。どちらも結構地味なつくりだ。ヨーロッパの宮殿などを見慣れた眼には一寸シャビー過ぎるのではと写った。玉座にしても欧米では金銀で飾り立て、眼も眩むばかりのデコレーションが施されているが、ここでは革張りの椅子に天皇家の菊の紋章が付いているだけだ。基盤が安定しており見せびらかす必要がなかったのかもしれないが、侘び寂を尊んだ日本人のDNAとも関係しているのかも知れない。昭和天皇が皇太子の時に乗られた自転車も展示されていた。
本館(太平洋戦争時アメリカの爆撃で消失したものを再建したそうだ。泡入りの波打ったガラスはドイツから取り寄せたそうだ。ドイツでも古いお城のガラス修理に必要なのだろう。)
東付属館(本館から歩いて10分くらいのところにある。)
貸し切り専門で今日は裏千家のお茶会が催されていた。千利休作と伝えられている京都の茶室を模した茶室「待亭」があり、新しいが中々の風情だ。葦を編みこんだ沼津垣も面白いものだった。海岸ではウィンドサーフィンが盛んだ。