暮に暇を見つけて鹿児島へ2(再編集掲載)

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霧島から空港経由で国分ICまで行き、壺島の坂元黒酢の壺畑を見にいった。桜島を遠景にして、広い土地に甕が沢山並んでいるのは壮観だ。

先代社長が薬学を専攻し、黒酢を医学的な見地から、効能を研究所などに依頼して、実証したそうだ。そういえば、我が家でも最初に、坂元の黒酢を買ったのは薬局からだった。今では他の酢を作る誰でもその効用を利用して商売をしている。お世話になっている人たちへ「坂元の黒酢のセット」を幾つも送った。

ここから割りと近い道の駅「垂水湯つ足り館」で新鮮な魚介類の定食が食べられると聴いて車を飛ばした。定食は余り美味しそうではなかったので、道の駅の食品売り場で、今入ったばかりの鳥の刺身や魚の刺身を買い、足湯に浸かり桜島を見ながら食べた。最高の昼食になった。

「垂水湯つ足り館」(足湯とお弁当。櫻島もすぐ近くだ。)

桜島(先ず橋から始まる。頂上へのアクセスは危険で規制されていた。毎日2,3回爆発している。)

桜島の外周を廻ってカーフェリーで鹿児島港へ戻った。カーフェリーは15分毎に出港し、それが全部満員だ。エコでもある。

それから今日の目玉の鹿児島市内観光だ。最優先はなんと言っても「仙嶽園(磯庭園・仙寿巌・尚古集成館・磯工芸館)」だ。

今回は全部をゆっくりと観て回った。一番印象に残ったのは薩摩焼きの質の高さだった。伊万里にも有田へも行って最高のものを見てきたが決して遜色のない出来だ。金の産地だったこともあり金を多く使うのが特徴のように思えた。だが品が悪くはなっていない。香炉なども精緻な加工は目を見張る。

薩摩切子も2重の色掛けで、カット面が美しく深みが出てなんとも言えず楽しい。5万円のグラスを一個買おうとしたが妻から止められた。こんなに沢山の売り子のいる店で買うのは人件費を負担するようなものだ。ネットで買えば良い。とのことだ。お庭は小石川後楽園には遥かに及ばない。広さと借景の櫻島がここの一押しだ。この景色には誰も何処も勝てない。

この後、新しいスポット「ドルフィン・ポート」へ寄って、夕食の下見をした。

今夜の宿泊先「鹿児島サンロイヤルホテル」へ向かい、17:00ころにチェックインした。

入浴休憩後、ホテルのバスで鹿児島中央駅まで行き、市電で天文館の先まで行って、ドルフィンポートまで歩いていった。夜間の照明やイルミネーションで昼間と違った華やぎがあった。仔細にチェックしたが、夕飯を食べる所はなかったので、歩いて天文館へ行った。「るるぶ」で見た予定していた郷土料理の店が感じがよくなく、天文館界隈を嫌になるほど、歩き回ってしまった。疲れ果ててたどり着いたのが創作郷土料理の店「楽」だった。きびなごの刺身や鳥刺し、焼き鳥、など薩摩の郷土料理を堪能した。鮮度も味も素晴らしかった。焼酎も幻の森以蔵と魔王をオーダーした。それでも料金は2人で7,000円一寸とビックリの値段だった。指宿へ行った後、明後日も鹿児島泊なので、これ以上の店が見つかれば別だが、また来たいと思った。多分又来ると思う。