クアラルンプールへ1

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時間が取れたので生まれて始めてのクアラルンプールへ来ることにした。以前シンガポールからジョホールバルへは来たことがある。初めてのクアランプールへはショーンコネリーの映画「エントラップメントで見た「ペトロナスツインタワー」を見に来た。タワーは2本あり1本は日本の建設会社がもう一本は韓国の現代が建てたものだ。

昨日の昼の便で成田を出て、夕方にクアランプールへ着いた。成田は飛行機が詰まっていて1時間も出発が遅れた。観光立国が聞いてあきれる「貧困航空行政」だ。これも自民党55年体制の結果だと思うと腹が立つ。自民党には全てにおいて国家戦略がない。日本のハブはインチョン空港(仁川)に取られたままだ。作り過ぎた地方空港は全部韓国航空会社のスポークに成り下がっている。日航が駄目になるのも当たり前だ。

KL国際空港はクアランプールの市街からは結構遠い。空港ではタクシー券を予め購入し、タクシー乗り場の係員へ渡して乗る方式だ。安いバジェットではなくデラックスを頼んだら何とバジェットの3倍の200リンギット(約6,000円)も掛かった。車はベンツだった。都心から丁度成田位の距離なのだが、成田ではベンツではなく、ごく普通のタクシーでも東京から2万円以上掛かることを考えれば極めて安い。加速良く追い越しをかけながら韋駄天走りで、予定より早く着いた。時間を金で買ったようなものだ。

ホテルは妻がインターネット「楽天トラベル」で予約をした。ペトロナスタワーが見えるところを優先して、クアランプールコンベンションセンター(KLCC)の庭を挟んで、ペトロナスタワーの目の前にあるトレーダーズホテルにしていた。

ホテルではウィング突端のスイートルームを取って置いてくれた。日本でなら1泊10万円クラスの部屋だ。連泊グレードアップで1泊が日本の5,6分の1の料金で泊まれた。これだけでも日本の観光立国が如何に大変かが分かる出来事だ。勿論、為替の問題もあるが、言い訳だけでは「観光立国」は出来ない。

ビジネス系のホテルで、部屋は2方面に窓があり、大型のデスクとインターネットさくさく接続のLAN、洗面所も明かりが入ってお洒落にライトアップ

着いた日のライトアップされたペトロナスツインタワーと朝日に輝くステンレスのタワー

次の日は、クアランプールの主要な観光スポットを30分に一回の頻度で廻っているバス「ホップオン・ホップオフ」の一日券を買いぐるぐる廻った。時計回りの一方通行なので、上手く計画を立てる必要がある。先ず何処にも降りないで2時間かけて一周した。大まかにクアランプールの街が頭に入った。ヘッドホンがあり勿論マレー語そして英語、フランス語、スペン語、日本語で観光案内をしてくれる。2週目から色々なポイントで降りて観光をした。不思議なのはホップオン・ホップオフを利用するのは欧米人が大半で、日本人は殆どいないことだ。団体が多いからか別の手段があるのかは定かではないが、このままだと日本語のアナウンスが消えるのではないかと心配した。そこで、色んな席へ移り、ヘッドホンを日本語に設定して廻った。

「ホップオン・ホップオフ」の車内と外観・停留所(人の少ない時間帯で写した。人気のスポット間ではほぼ満席が続く。)

観光名所KLタワーの外観と上から見た景色(「ホップオン・ホップオフ」を降りて最初に見たポイント)

KLタワーのオマケ(料金が高いのでオマケにニシキヘビやさそり、鳥などを生態展示をしている。子供は馬にも乗れる。)

昼食を取ったビンタン通のマレー料理店「ボン・トン」(東京で言えば銀座通りみたいな所に、この様な素朴なオープンカフェーがある)

チャイナタウンと関羽の廟と修理中のヒンズー寺院(チャイナタウンではフランスやイタリアのブランド品のコピー商品が山盛りになって、どの店でも堂々と売られていた。道教の寺院では熱心な信者が一心不乱で祈っていた。どっちが中国系の人の真実なのか、良く分からなくなった。したたかに生きている。)

王宮(門の外までしか行けない。王宮内部は未公開だが、人気のスポットだ。バスを降りないでバスの中から写した。王様の私邸は郊外にあり結構質素だった。)

レークガーデンのバードパーク(ネットで囲った空間へ200種類3,000羽の鳥が放たれた世界最大の鳥の公園。KLには実に緑が多い。)

独立記念ムルデカ広場(2百年の英国支配の中心になった施設が密集している広場。広場はイギリスの作った各種の建物で囲まれている。一部では修復工事が盛んに行われている。ホッケークラブやポロ用の広場がある。ここでマレーシアの独立宣言がなされた歴史的に重要なスポット。夕方になっていたので暗い写真になった。)

ホテルへも「ホップオン・ホップオフ」のバスで帰った。効率の良い観光が出来た。ここ以外でもロンドンや主要な都市でこの「ホップオン・ホップオフ」のバス定期観光が行われているようだ。観光立国のためには東京でも実施したら良い制度だ。日本人で地方から来た人なども「はとバス」だけでは不満なはずだ。自由に降りられないし、時間をかけて見