渋谷で映画「のだめカンタービレ」を観た(聴いた?)

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2010年最初のブログが「のだめカンタービレ最終楽章・・前編」になった。音楽のマンガは多くないがこれは32百万部売れた大ヒット作のマンガを映画化したものだ。

筋は他愛ないものだが、パリの風景と音楽が売りだ。シネタワーの前から5列目の真ん中の席で見ていたらウィーン楽友協会の音楽会に来ている錯覚に囚われた。リアルな映像の中に漫画チックな映像が入ってしまうのも中々面白かった。劇場の音響も素晴らしく、ライブで聴くよりも音響が良いのではないかと思ったくらいだ。音楽の素晴らしさにも感動した。

のだめと千秋先輩が中心になって物語は進行するが、この映画では主役は千秋であり、のだめは脇役に廻っている。千秋役の玉木 宏の指揮者の演技は見事だった。タクトの先から音楽が出てくる感じだった。小節までタクトと音楽が合っていた。相当練習したとメーキングのホームページにはあった。のだめ役の上野樹里は面白キャラを良く出していた。

「のだめカンタービレ最終楽章・・前編」公式ホームページ

普段はアクション映画を中心に見ているので、2度観たい映画は殆どないが、この映画は2度3度観たい映画だ。殆どはパリの風景だが、この映画は輸出したい映画だ。日本人及び日本人の心情を紹介するには格好の映画だ。面白い、実に面白い。映画における音楽の力を思い知った、知らされた映画だ。

難を言えば全部のセリフが日本語になっている点だ。フランスに居るのだし、あの誇り高いフランス人が日本語を話しているのは不自然だ。少々ならフランス語も分かるので、フランス語で話して欲しかった。フランス人を日本人が演じているのも、可笑しい感じだ。やはり輸出には不向きかな????日本映画のグローバル化のためには高い壁を乗り越えなければならないようだ。