毎年苦労するわが社の確定申告が無事終了したので、四谷のポルトガル料理店「カサ・デ・ファド」へ食べに行くことにしていた。直前に心配だったので、念のため電話したら今日は満員だとのことだった。仕方が無いので神楽坂へイタ飯かフレンチでもと出かけた。数軒のイタ飯・フレンチを覗いて見たが、何処も何故か満員だった。花木だから、なのかなと思った。(26日で給料日直後だからだった。後で息子に聞いた。)
最後に行った軽子坂のスペインレストラン「エル・カミーノ」で「もう直ぐ帰る組があるので待っていて欲しい」とのことで、暫く待ってスペインの小鉢料理を食べ、ワインを飲んだ。殆どがオリーブをふんだんに使った料理だが皆美味しかった。小鉢なので一皿の量が多過ぎずに調整がしやすい。スペインではこれは全部オードブルだ。彼らは大食なのだ。
マドリッドのマイヨール広場の下ではこの様な小皿に盛られた料理を専門で出す店が集まっている。烏賊だけの店、蛸だけの店、ソーセージやハムだけの店など専門化しており、その様な店を数軒、梯子しながら食前酒を飲み歩く。10時ころになると本格的なディナータイムだ。食事が終わってからフラメンコに行く。12時ころになり、プリマが出てくるのは2時ころだ。日本人旅行者は耐え切れなくなって、1時ころにこそこそと出て行ってしまう。プリマが出てくると、前の方の特等席が空いているので「また日本人が帰ったんだな」と怒るそうだ。私が行った時には、途中でうまい具合に停電があったので、その隙に全員が無事脱出した。