イタリア語を習っているイタリア文化会館からの招待で、会館地下1階のアニェッリ ホールでヴィバルディを聴いた。東京ヴィバルディアンサンブルの演奏で、イタリアの古典音楽、ヴィバルディ、レスピーギ、コレルリ、それに新しいところでニーノ・ロータの古典的な作風の曲を聴いた。
アニェッリ ホールは収容能力3百人位の小ホールで、さすがイタリア、中々お洒落な作りだ。椅子も革張りで落ち着いた立派なホールだ。東京ヴィバルディアンサンブルはヴァイオリンを主体に、ビオラ、チェロ、コントラバス、チェンバロからなる12名ほどの小編成のオーケストラといった感じだ。イタリアのオーケストラのような底抜けの明るい音は出ないが、気候のせいもあるのだろう。日本の湿気が弦楽器には良くないそうだ。今日はオマケに雨だった。それでも頑張って楽しいイタリアの音楽を聞かせてくれた。
演奏曲目(プログラム)
・ヴィバルディ「弦楽のための協奏曲ヘ長調」
・ヴィバルディ「2つのヴァイオリンのための協奏曲ト短調」
・レスピーギ「リュートのための古代舞曲とアリア」
・レオナルド・レオ「チェロ協奏曲第2番ニ長調」チェロ 渡部 宏
・ニーノ・ロータ「弦楽のための協奏曲」
アンコールでヴィバルディ「四季」の1楽章を演奏してくれた。何となく旧知の人に逢ったようで嬉しくなった。他の古典派の楽曲でも、あーブラームスにあったような気がするフレーズやベートーベンでお会いしたような気がするフレーズなどがあり、やはりブラームスやベートーベンでも、全てがゼロからの創作ではなく、先輩の創作が何気なく生きていることを感じた。
「ゴッドファーザー」「ロミオとジュリエット」「太陽がいっぱい」等の映画音楽で知られるニーノ・ロータの曲は劇的な手法で盛り上がるが、古典音楽としては諸先輩に負けている感じだった。スミマセン!偉そうに・・