30km普通の道を走って、1時間強で伊万里へ着いた。もう4時半になっていた。伊万里鍋島焼会館の駐車場に車を止めた。
駐車場前のトイレ(伊万里ではトイレも芸術してしまう)
普通5時までなので焦って走ったが、何とか目当ての大川内山地区を一通り見て満足して伊万里を離れることが出来た。伊万里の大川内山地区は全くの別世界だった。仙人が住んでいるのではと思える程に整って、端正な家並みで美観地区の体をなしていた。一つ一つの釜は小さいが個性がある。
橋もこれだ!(まるでPont des Artだ。パリの橋でもこうはならない。これは世界有数の橋だ)
伊万里の町並み
伊万里焼のお店(それぞれに個性がある)
伊万里では案内板も水飲みも陶器製だ
川端も陶器で飾られる
フランスのワインに喩えるなら大規模なボルドー有田に対して個性豊かな伊万里はブルゴーニュといった所だ。
嬉野の町(温泉以外には何の魅力もない田舎の町だ。有田や伊万里で温泉が出れば良いのだが・・・)
ホテルには6時にチェックインすることになっていたので、嬉野へ急いだ。6時一寸前に嬉野のブランド旅館「大正屋」へ着いた。離れの椎葉山荘の外湯へ連れて行ってもらった。何組かが行くのかと思ったが、我々2人だけで何となくとまどった。風呂は山の中で気持ち悪いくらいに静かだった。どのお風呂も素晴らしい景観と設備を誇り、かつ感銘のあるつるつるの名湯だった。街中にもかかわらず周りを高い杉の木で囲み込み、深山幽谷風情をかもし出していた。設計も実に良い。
旅館の部屋。普通の和室だ。勿論インターネットなどは繋がらない。今後増えて行くと思われる、仕事も遊びもという人には向かない。送迎の車はブーメランアンテナの付いたキャデラックのリモだ。これが迎えに来たらめちゃ恥ずかしい。
しかし、いつもの旅館並みに沢山の料理が部屋で出てきて、多分1,2キロ太ったはずだ。日本旅館はそんな意味ではビジネスモデルとして古い。料金を沢山取るために、お任せで料理が滅茶苦茶多く出てくる。料理の種類も量も選べないのは人倫に反する。部屋の係りが決まっていて、料理も泊まった部屋まで運んで来てくれる。サービス満点といえるが、私は西欧風の勝手にやるほうが好きだ。温泉旅館ではこの方式しかないので、温泉に入りたいなら、移我慢するしかない。
そういう意味では箱根ホテル小涌園のユネッサンは面白い。箱根ホテル小涌園に泊まって道路の向かい側にある風呂へ入れる。テーマパーク以外の本格的な温泉風呂がある。ホテルではあてがいではない食事を楽しめる。こんな勝手なブログを当の旅館の部屋で書いている。オフラインだが・・・