生まれて初めて香港へ行った2

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昨日は九龍半島を廻ったので、今日は香港島へ行くことにした。ホテルからMTRの尖沙祖駅まで歩き、そこから地下鉄に乗って海を潜って、中環(ビジネスの中心地)まで行き、ピークトラム山麓駅からケーブルカーに乗ってビクトリアピークの山頂へ行くことになった。

中環へ着いたら凄い雨が降ってきて身動きできなかった。仕方ないので近くのオリエンタルホテルのロビーで雨のやむのを待ち、ホテルタクシーでピークトラム山麓駅まで行った。結構遠かった。天気が良ければ歩いて行くつもりだったが歩かないで良かった。

ケーブルカー(斜度40度位の所をぐんぐん昇って行く。何処までも高層のマンションが建っているのが地震国から来た人間には空恐ろしい風景だ。)

ビクトリアピークの山頂は開発が進んでおり、素晴らしい展望台やショッピングアーケード、レストラン棟などが所狭しと立ち並んでいた。それよりも驚いたのは山の斜面まで、高層の建物が林立(乱立?)していることだった。傾斜角45度くらいの急な山に次から次へと高層のマンションが建っている。1階から4,5階までは駐車場だ。土地の狭い香港では仕方ないのかも知れないが、余りにも密集し余りにもお隣が近すぎる。

山麓駅までケーブルカーで降り、タクシーで香港の六本木と言われる「ランカイホン」へ行った。坂の多い街でヨーロッパ風の雰囲気の歓楽街といった風情だった。昼間なので何となく気が抜けた感じだ。

ここからは歩いて骨董街へ行こうということでSOHO、ハリウッドロード、キャットストリート、そして文武廟(マンモウビョウ)へ行った。

文武廟(マンモウビョウ)中々立派な道教?寺院だ。

骨董街(高級で一見では入りずらい感じだ)

さらにMTR上環駅まで歩き、コーズウェイベイで降り、今が旬のスポット「タイムズ・スクエア」を見に行った。ここに日本から進出している「王将」で餃子を食べた。お店は大繁盛で空席が無かったが、香港で一番不味い料理になった。

ハッピーバレー競馬場は実に立派だ。イギリス統治の遺産なのだろうと思った。

またトラムの2階最前席に陣取って観光をした。トラム2階は視点が高く、見晴らしが良いので観光客には何よりだ。

2階建てトラムで終点のハッピーバレー競馬場へ行き、そのまま乗って湾子へ行き、タクシーで湾子フェリーターミナルまで行った。フェリーで九龍半島の尖沙祖フェリーターミナルへ帰り、歩いてホテルへ戻った。香港島のフェリー近辺には日本企業の広告がやたら多かった。

皆が楽しげな日曜のウォーターフロントウォーク(東京では見かけない楽しい空間だ。大前研一氏によれば東京や横浜・川崎では規制でゾーニングなされており、ウォーターフロントには倉庫や工場しか建てられないそうだ。メルボルンでも川岸が楽しいスポットで覆われていた。これでは東京に魅力がなく、世界の金融関係の奥方が東京へ来るのを嫌がり、フィナンシャルセンター構想がつぶれたとの憶測もむべなるかなと思えてくる。)

暫く休憩して、昼飯が不味かったので口直しに、ナッツフォードテラスのイタリアンレストランへ食事に出かけた。面白かったのは店によってヨーロッパ系の人間の割合が異なることだった。私たちが入ったレストランは60%くらいが白人で、40%くらいが東洋系だ。東洋系0%の店もあったので調べてみたいと思ったが、明日が早いので止めた。若干中国料理のテーストが入ったイタリア料理は結構美味しかった。

行きはタクシーで行ったが、帰りは近過ぎると言って数台のタクシーに乗車拒否された。仕方なく歩いて帰った。「終わりよければ全てよし」とはならない。一寸香港のイメージが悪化した。こんな近間でタクシーを拾うのは「香港では非常識だったのかも知れない」。香港には台北ほどの緊張感はないが、一国二制度のここも摩訶不思議な地域だ。