磯原うぐいす谷温泉の「竹葉亭」で快適に目が覚めた。久しぶりに和食の朝飯を食べた。北へ行って勿来の関跡を見て、野口雨情の生家を見て遠回りだが袋田・大子を廻って益子経由で帰ることになった。
勿来の関になぜか寝殿造りの屋敷が・・薪能とか日本古来の芸能や武術などの会にも使っているそうだ。
これまた不思議なことに勿来の関近くに「文学館」。地方は箱ものを作るのに熱心だ。何故か誰も入っていなかった。
勿来の関跡(ここが一番地味だ)
野口雨情の生家では彼の作った数多くの童謡に感心した。数も多いし感覚が古くない。生家は思ったよりも質素で、名字帯刀を許された郷士の家とは思われなかった。後から作られた記念館は結構立派だったが。
この後に花園渓谷を見ようということになって、カーナビに従って細い道を上がって行った。最後には車がもう走れない道幅になり、Uターンするところもないので、民家の庭に乗り入れて庭の中でUターンさせて貰い、ほうほうの体で逃げ帰った。
ダム1長野県は「脱ダム宣言」で有名になったが、ここではダムは幾らでもある。ダムの下には公園があり皆でバーベキューをしていた。ダムは殆ど水も溜まっては居らず、「観光目的ダム」のように見えた。
袋田から暫く行ったところに「竜神大吊り橋」があり、見に行った。車で渡れるのかと思ったら、人が歩けるだけで、しかも向こう岸へ行っても何もなかった。これは全くの飾り橋だ。縦のケーブルの太さから見るととても吊り橋とは思えない。「吊り橋」とした方が観光の目玉になると踏んだに違いない。
多分地元利益誘導で先代のK議員がやったものと思われる。これはまったくのお金の無駄使いだ。3百円も通行料を取る。これが町興しなのだそうだ。料金所の人に幾ら掛かったのか、きいたら「4億5千万円」とか言っていたが、ネットで見ると一桁違いの33億円だった。息子の2世議員は今回も当選したようだ。私の故郷だが茨城は民度が低い。県会議員の70%が土建屋だそうだ。
袋田から益子へ行く途中、那珂町馬頭で、広重美術館を見つけたので急遽車を止めて見に行った。「浮世絵の中の動物」を特別展示をしていた。Kさんも橋なんかではなく、このような文化施設を作ればよかったのだ。末代までの恥をかかないで済んだのに。
益子へは随分遅くなって着いたのでもういくつかの店は閉まりかけていた。急いで廻って雑器などを見て来た。結構面白いものもあったが買うものは無かった。
浜田庄司の家
帰りの道は1,000円高速でやたら混んだ。新宿方面へ曲がり池袋経由で飯田橋へ帰って来た。8時を覚悟していたが7時半に着いた。