飯田橋の再開発野村不動産の「プラウド・プラーノ」が完成

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2年近く掛かったJR飯田橋駅近くの野村不動産の再開発「プラウド・プラーノ」が完成した。住宅棟「プラウドタワー」は38階建てで、即日完売で勇名を馳せた。それでも完工前にサブプライムローンの問題が発生し、引渡し前にキャンセルがあったらしい。もう引越しが始まっていた。風力発電や太陽光発電も形だけではあるが付いている。規模的に見てなんの役に立つのか不明だが。

レンタルオフィスと商業棟「プラーノ」には既に数店が入っている。メインのテナント?あるいはオーナーはパチンコ屋だ。元々ここに店を構えていた地権者だ。駅から一番近い所に店を構えて、通りを挟んで、向い側のパチンコ屋と競い合っている。等価交換したのかも知れない。不況のせいか、入居したお店は皆、デフレ型だ。要するにしょぼい。

この施設のお陰で回りの道路も綺麗になった。誰がその費用を負担するかで違うが、これは経済学で言う「外部経済」だ。景観が良くなっただけでも周りの住民やオフィス・お店にとってはハッピーだ。ビル風などの「外部不経済」も予測されはするが・・・・

周りの再開発もどんどん完成している。JR一駅+地下鉄5路線が来ている飯田橋・九段下周辺としては再開発が遅れており、従来型の汚いビルが依然として多い。土地政策の無策のゆえだ。パリでは23区内で一軒屋は許されていない。東京も「土地活用度の低い家には税金を掛ける」「数件のビルを統合して大きなビルを建てた場合には建蔽率を上げる」とかして土地供給を増やすとか、再開発の動機付けをすべきだ。日本の住宅は世界的に見て、恐ろしいほどにお粗末だ。「恒産無ければ恒心なし」とも言われる。日本人がプライドをなくしているのも、粗末な住宅に負うところが多いのではないか?・・・「天井が高いと大物が育つ」なんてプレハブ住宅の広告もあったが、天井もそうだが、大きな家こそが大物の育てる環境としては重要だ。大きな家に育っても、大物ではない政治屋も沢山いるので検証は必要だ。