ハノイ観光4(世界自然遺産ハロン湾)

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世界自然遺産ハロン湾はハノイから北東180kmにあり普通に行けば3時間の距離だ。車で3,4時間の楽なドライブだと思っていたらトンでもない事だった。高速道路はほんの少しの区間だけだ。大部分が普通の道路で信号も殆どない。手押し車から牛車、耕運機、クレーン車、建機、クレーン車まで自走している。バイクもめちゃくちゃなスピードで突っ走る。そんな中を正面衝突寸前になりながら追い越しを数限りなくかけて行くのだ。警笛を鳴らしパッシングライトをつけて遅い車やバイクに避けさせる。これが結構しぶとく避けてくれない。前方から車が来ても平気だ。先方も危険を感じて明かりを上げて警告を発してくる。なんとそれに向ってこちらもパッシングライトを浴びせるのだ。今度こそ駄目だと何回思ったか知れない。衝突の直前にお互いに隙間を作って避けて行くのだ。まさに交通戦争の「一騎打ち」という感じだ。恐ろしい。前方からの車が来てない時に追い越しを掛けるのだがそんな時にはバイクが反対側車線一杯に走って来ている。バイクも命がけの走行だ。帰りの道では大型のトラックが横転していた。とても緊張する社会だ。何にしてもここでは長生きは出来ない。

自家用車の運転は下手な人が多い。プロのドライバーは超運転が上手いが危険な運転をする。アジアで典型的な運転マナーだ。日本人にはここでは運転は出来ない。

ハロン湾へ行く途中の田園(少なくなっているようだ。田んぼで牛を飼っていた。合理的だ。)

バブルの後(広い道が出来建物も外壁だけ出来上がり、途中で放置されているものが結構多かった。ベトナムでもバブル崩壊?)

ハロン湾観光は結局10数人のグループになった。ガイドの説明は英語だったが殆どの人がアジア人だった。大半が韓国人でベトナム人2人と日本人4人だった。日本人は我々2人と仕事の関係で両親とハノイに住んでいる女性とその友人だけだ。

ハロン港(2,300隻はあろうか?やたら船が多い。需要と供給はたまた計画経済は???バイク同様に多すぎる感じ)

色んな船が浮かんでいる。デッキで観光&昼ね?

ハロン湾は海の桂林と言われるだけあって海に突き出した岩だらけの無数の島が美しかった。観光船で島に囲まれたラグーンの様な所へ行き停泊してそこに有る生簀の中から魚を指名して、焼いたり煮たりしてもらい昼食を取る。

ラグーンには生簀が沢山ある(蟹、海老、蝦蛄、烏賊、魚などが入っていて指名すると船で料理してくれる。)

結構豪華な船内の昼食になった。

海の桂林(そそり立つ島の景色が美しい。もっとも日本人にとっては松島のほうが繊細で美しい感じだが)

昼食後カヤックでラグーンを一回りした。その後別の島で鍾乳洞を見学した。かなり大きな鍾乳洞で例によって色んな名前が付けられていた。日本人にとっては余り珍しくもない。階段が多くて閉口した。その後港へ帰ってまた例のミニバスでジグザグ運転で帰って来た。夜になったら明かりがついて遠近感が希薄になるので恐ろしさは倍加した。運転席の直ぐ後ろの席なので寝ている気にはなれなかった。ガイドの女性は運転席の隣でシートベルト付けないで眠っていた。危険に対する感度は環境と民族で大分違うようだ。