今日中国語の帰りにiガーデン内の日建設計ショウルーム前を通ったらでデザインコンペに応募した作品の展示会が行われていた。
アラブ首長国やなど中近東の産油国のものに混じって中国やシンガポール、韓国などもあった。金融危機でこの中で幾つが日の目を見るのかはなはだ心もとない。
丹下健三、安藤忠雄、黒川紀章、磯崎新等の建築デザイナーは早くから海外進出している。設計ファームやゼネコンの進出は遅れた。国内市場が美味しかったからだと思う。最後の写真は既に10年以上前にグアム島のタモンビーチに出来ている日航ホテルだ。
今頃になって日本の建設企業は海外に出て行っているが大変苦労しているようだ。多国籍の労働者を納期どおり仕様どおりに想定内の賃金で働かせて安く完成するノウハウが蓄積されていないからだ。海外進出とは言ってもODAがらみでJICAの仕事などをしていたのでは厳しい商業ベースの仕事の実績作りには役立たない。間違いなく地震国日本の建築・土木技術は世界一なので海外での厳しいプロジェクト管理のノウハウを身につければ「鬼に金棒だ」。
日本の強い技術は大抵韓国がいつの間にかキャッチアップしてくるのでこれも要注意だ。国内市場が美味しくない韓国の建設業は海外での建設実績では既に侮れない。