冬の北海道3(旭川~札幌)

Pocket

今日は旭川から札幌まで行くことになっている。途中出来たら富良野と美瑛に寄って写真を写して傑作をものにして行くつもりでいた。テレビでは吹雪のため新千歳空港では欠航便が相次いでいると報じていた。心配だった。

妻の勧めもあり、先ずは市内の三浦綾子記念文学館へ寄った。ホテルでもらった地図とナビを頼りに何とかたどり着いた。三浦綾子の苦難の人生や「氷点」などの文芸作品が展示されていた。ビデオでの人生の映像や「氷点」の映画も上映されていた。新珠美千代、芦田伸介主演の古い映画だった。館員の方のお話ではこの種の文学館(この文学館は平成10年6月13日オープン)が10年以上続くのは珍しいのだそうだ。

後でBOOK OFFで三浦綾子の小説を買った。

・「氷点」上下巻

・「天北原野」上下巻

・「太陽はいつも雲の上」綾子を全面的に支えた夫光世氏との共著

雪が降るとすぐに止まってしまうことで悪名高い「道央道」だが館員の方に相談したら「高速道路の方が圧倒的に楽なので行けるところまで高速を利用していった方がよい」との事だった。旭川から札幌は120kmほどだ。通常の高速では1時間強の時間距離だ。大雪のため雪の深い富良野や美瑛へ寄り写真を写すことは吹っ飛んだ。

高速は雪こそ結構積もっていたが快適に60,70km/hで走れた。スリップの危険は絶えずあったが・・妻が運転したので私の仕事はスピードの出すぎに注意することだった。

段々視界が悪くなる高速道路

4分の一くらい走った滝川インターで「この先は閉鎖されましたのでここで高速を下りて下さい。」の表示がありここからは一般道を走ることになった。未だ一般道では100km以上残っていた。

国道12号線を一直線に走った。街の中は信号が多く系統制御がなされていないので延々渋滞した。郊外へ出ると一寸だけ走りまた街になると延々の渋滞だった。雪の路面も悪く所によっては吹雪で視界が2,30メートルと悪く、前の車のテールライトを頼りに走るありさまだった。路面はツルツルのアイスバーンだ。ブレーキをかけるとスリップするのでスピードダウンは全てシフトダウンしてエンジンブレーキを活用した。最後の1m位をフットブレーキを踏んで止まる。皆灯りをつけて走る。前の車のテールライトが頼りなので点けていない車の後ろに付くと危険だった。

札幌の市内では横転して逆様になった車もあった。その他の事故は驚くほど少ない。北海道の人は雪道に慣れているのだ。妻の運転も凄かった。道人に負けてはいなかった。遅い車は追い越し早い車を盾にして一寸先は闇の吹雪の中を果敢に走った。タイヤの進歩もあるが雪道では妻の方が運転は上手くなっているかも知れない。慢心は危険だが・・・

120kmを5時間もかかってやっと午後4時に新さっぽろのシェラトンホテルに辿り着いた。シェラトンホテルと21階からの展望

荷物をほどいてから、地下鉄で大通りまで20分ほどで出かけてJR札幌駅近くの地下街にあるイタリアン風の店「コバラヘッタ」で海鮮リゾットを食べた。結構美味しかった。お店の客は我々が入った時には90%以上が女性ばかりだった。その後3組の2人連れが入り女性割合は下がったが依然高率だった。日本の外食シーンを支えるのは何処でも2,30代の女性だ。

ホテルへ帰りスパに入って寝た。楽天トラベルで予約したが楽天経由旅行の予約が1億人を突破したとかでルームチャージも驚くほど安く、スパもおまけで付いていた。昨日の旭川グランドホテルにもスパがあり50%OFFの1,050円だったが何となく止めた。こちらはただし温泉だ。札幌は沸かし湯。でもやはり只の方がよい。