高橋洋一著「さらば財務省!」を読んだ

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未だこの本がホットなときに買ったが中々読めずに今頃になってやっと読み終えた。前の方の部分は幾分忘れてしまっている。

それにしても官僚の腐敗や時代錯誤の感覚は物凄い。元々は明治国家建設の重要な位置づけを担って誕生した東京大学法学部が高級官僚の登竜門となり学閥を形成して私利私欲を貪る集団に成り果てた様は正視に堪えない。餓鬼道に走ったか??

私の友人でKS省に入ったK君も暫くは「お国のため・・」とか言っていたが10年もするとその様なことを一切口走ることは無くなった。

不正にあるいは合法的だが倫理に反して「埋蔵金」や「裏金」を溜め込み、一部は私的に流用しているなど納税者が暴動を起こしても不思議ではない。力のある軍隊があればクーデターものだ。戦争に負けた日本人は怒ることも政治に対して正当な主張をすることも忘れてしまったみたいだ。明治・大正では政治の世界でかんかんがくがくの政治論戦があったことなどはすっかり歴史の彼方へ置き去りにして来てしまったようだ。今こそがその時なのに・・・

高級官僚とされる人たちの志の低さと貧しさ(卑しさと言っても過言ではない)は明治以来の日本システムの終焉を物語っている。グローバルの時代に東大法学部などは何の役にも立たない。財務省にいながら統計・数学が分からないで数字センスの無いままに、数字をこね回しているみたいだ。高級官僚はハーバードやMITなどのMBAを予め取った人を採用すべきだ。日露戦争でもその様な人がアメリカとの繋ぎ(コネクション)を果たして勝利・有利な講和へと導いた。

高橋さんには是非民主党に入り政治の改革と官僚主導の日本を変えるスタッフ役(参謀)を果たしてもらえれば幸いだ。大学教授などをしている場合じゃない。

いつでも言っているのだが官僚の跋扈を許しているのは2,3世の無能な議員が多いからだ。何よりも優秀な人材が政治の世界へ入って来るあるいは入ってこられる仕組みを作ることだ。イギリスでは最優秀な学生を政党がリクルーティングしている。アメリカでも優秀な人が若くても黒人でも大統領になる仕組みを作り上げている。

途中で政権を投げ出してしまう根性の無い、無責任な人たち(全部2,3世議員であるが)に国を治めさせてはいけない。大体日本の政治では論戦が無い。従ってどの党首も日本語に弱い。演説も下手だ。演説などはしなくとも出来なくとも2世3世の議員は3バン(地盤・看板・鞄)で当選して来てしまうからだ。国会でも公開の論戦よりも非公開の料亭等で物事(ものごと)が実質的に決まってしまうので言葉を選んだり練り上げたりする必要が無い。従って日本語の出来ない大臣が多くなる。

歴代首相も官僚の書いた原稿を棒読みすれば良いのだ。簡単な漢字が読めなくて問題になったりしているが情けない限りだ。マンガだって結構難しい漢字は出てくる。マンガが本当に理解出来る総理なのか心配だ。漫画にもルビを振る必要がある。