午前中にエルビス・プレスリーのグレースランドマンション視察が終わり、一寸トラブルがあったが13時30分ごろにホテルに戻った。メンフィス一のホテルで昼食を食べようと言うことでピーボディーホテルのイタリアンレストランで食事をした。古い立派なアメリカンスタイルのホテルでロビーで飼っているカルガモが有名ナみたいだった。骨董店などが入っており、ロビーも暗くて格調のあるホテルだ。食事は余り美味しくなかった。メインダイニングのフレンチはこの時間帯はクローズされていた。
ホテルから歩いて10分くらいのキャノンホールでエルビス・プレスリーのそっくりさんコンテスト「EPトリビュートコンテスト」が行われていた。我々が7時過ぎには行った時には既に始まっていた。エルビス・プレスリーのそっくりさん30名ほどのFINALIST同士で行われる言わば決勝戦だ。1等商品は地元ギブソン社の5万ドルのギターだ。
皆が趣向を凝らした衣装で登場する。真っ白いつなぎのフリフリが沢山ついたハイカラーの衣装が多かった。晩年のエルビス・プレスリーの衣装だ。4名の審査員がおり、何れも生前のエルビスを熟知している何れも高齢の方々だった。歌そのものの上手さや声の似ている度合い、容姿の似ている度合い、アクション、雰囲気、人気度などが総合的に評価されているようだ。
私が歌が上手く声も似ていて、これだと思った候補者は3位だった。容姿の似てる度やアクション・衣装などでマイナスだったようだ。
エルビス・プレスリーのそっくりさんの需要は結構多い。ラスベガスやハワイではそっくりさんのコンサートが堂々と行われている。ロイヤルハワイアンホテルのLegends of Concertではエルビス・プレスリーのそっくりさんを聴いたが実に堂々として、容姿もそっくりで(本物を見たことはないが)歌も実物よりも上手いのではと思った位だ。
予選を通過した人たちが今日の本選に出て来ている。WBC(World Baseball Classic)みたいな「エルビス・プレスリーのそっくりさん」スカウトの仕組みだ。これはメンフィスの町興しにもつながっている。2,000人位入るホールは満員だった。年配者の割合が高かった。若いファンの開拓が課題だと思われた。実物のカリスマ性が信者を作る。実物を知らない世代がDVDやそっくりさんでエルビス・プレスリーの熱烈なファンになるとは考えにくいからだ。何事も継承が難しいのだ。