Taipei第4日目台湾グッドバイ・・JAPANこんにちは

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今日は台湾旅行の4日目最終日だ。昨夜のディナーは思ったほどのものではなかった。入り口にあったサラダバーのアンティパストとオマールのビスクそれにワインはグラスワインを注文した。グラスワインには余り旨いものがない。キャンティとフランスのワインを注文した。バローロと行きたかったがフルボトルのものしかなかった。フルボトルは二人では飲みきれない。メインディッシュは食べきれないので抜きにした。それでも結構多かった。食後のドルチェが美味しかった。

ホテルロビー11:30出発でピックアップしてくれることになっている。空港への道すがら台湾人アテンダントの劉さんが色々説明してくれた。彼はなかなかの国士だ。国ではなく地域だから国士はおかしいかも知れないが。大変台湾に誇りを持っており日本との位置づけ(競争力)を気にしていた。

台湾では教育を重視しており、これから1:6:3:3制になるそうだ。幼稚園が義務教育になり高校も義務教育になる。日本を追い越すと言っていた。日本と同じように[知財立国]を掲げる台湾では教育を最重要課題と決めて着々と手を打っている。荒廃した日本の教育を思うと泣けてくる。地下鉄やいろんなところで接した子供たちは実に礼儀正しく元気はつらつとしていた。

TAIPEIでは中心地域の道路は片側5,6車線もあり堂々たるものだ。それよりも気になるのは中央の2車線が公用車専用の道路で、いつでも政府関係者や軍などが優先して動けるようになっていることだ。地下鉄も必要以上に深く掘ってあり実用性を超えて規模が大きく頑丈に出来ている。中国から向けられている驚くほどの数のミサイル対策であることは想像に難くない。

20歳から2,3年間全員に兵役が義務付けられている。青年が礼儀正しく、博愛席(日本のシルバーシート)でのお年寄りに対する席譲りなどが実に気持ちよくなされているのを見ても、「寝たふり」を決め込む日本の青年との差を感じた。

有利な就職を目指して大半の青年がITリテラシーと最低外国語2つを学習しているそうだ。日本では卒業して会社に入ってからIT教育を受け、外国語も英語1つさえもまともには話せないのが大半だ。台湾に人間力で完全に負けている。今まで先輩が築いてきた「競争力」を食い潰すだけでは情けない。

台北の地下鉄の案内電光表示(現在駅・次駅・次の次の駅の3駅を表示)やスイカみたいなカードで地下鉄・バス・渡し舟まで乗れるユニバーサルシステムなどは実に良く出来ている。日本へ帰ってきて成田から総武・横須賀線のグリーン車で東京まで帰ったが利用の仕方が複雑で英語の説明はなっていなかった。

始めて日本へ来た外国人の観光客がこんなものを利用できるとはとても思えない。元々日本人でも利用が難しいシステムだから、そこに書かれた日本語をそのまま直訳した英語説明では何も分からない。「観光立国」を掲げながら交通システムひとつユーザーフレンドリーな設計が出来ないようでは国の将来は見えてこない。

こんな所にも自己保存と縄張りを中心として暗躍する官僚の後姿が透けて見える。そもそも「ユーザーに分かりやすく」とか「便利なように」とかの発想がない。能力がないのなら自分でやってはいけないのだ。民間に任せた方が良い。JRは民間??