Yahooオークションで妻がイタリアン象嵌のデスクをゲットした。オークションの写真では一寸派手気味に見えたのでどうしたら良いのか相談された。「写真と違って実物はもっと落ち着いたものかも知れない」と私が言ってビットを入れた。結果6万円ほどで落札できた。我が家に着いた家具を見てビックリした。余りにも素晴らしいものだったからだ。実は内心もっとシャビーなものかと恐れていたからだ。
ここにはノートパソコンをおく予定だ。今まで使っていたコンパックのデスクトップが壊れてしまいノートパソコンが安くなったタイミングで買うことにしている。
象嵌の細工も素晴らしいし、傷などもほとんどなく塗装の表面処理もすばらしい。難を言えば家具の金具が錆びていたこと位だった。日本人には家のドアの取っ手や家具の金具を磨く習慣はほとんどない。元々何百年ももつように作られたヨーロッパの家具は取っ手などには真鍮が使われ、磨くことを前提にしている。磨かないと随分とみすぼらしくなり、本来の「輝き」を失ってしまう。
研いた金具とデスクトップの象嵌(象嵌はデスクの前にも横にも後ろにさえある。イタリアの職人は結構しつこい。)
この家具も日本人が使っていたものなので、金具は当然錆びて高級感が落ちていた。研けば良くなると見込んでビットした。勿論受け取ってから金具は全て我が家にあるグラインダーでバフをかけて研いた。結果は高級感のあふれる家具になった。新品なら数十万円するものだったに違いない。ネットオークションにはこのような「意外性」がある。