雑誌SAPIO「アメリカの凋落」を読んだ

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落」を読んだ。何となく感じていたアメリカへの胡散臭さがはっきりとした形になった。(-)マイナスを強調しすぎる傾向はあるが嘘ではないと思った。アメリカが前より一寸分かった。

記事の内容見出し(一寸長い)は

・現場報告「無政府状態」の幻影に脅える「セキュリティ・パラノイア」が大惨事の元凶だ

略奪・暴行の影におびえて救出よりも安全確保を優先した結果人災で亡くなった人が圧倒的に多くなったハリケーン「カトリーナ」

・巨根・巨乳に憧れるアホでマヌケな これが「平均的アメリカ白人」の実像だ

「成人の35%が内面よりも外見が大切」「米国女性の250万人が豊胸手術」「87%がイラクの場所を知らない。11%がアメリカを地図で見つけられない」「男の価値の基準は性器の大きさ」

・「外食」「テレビ」「貧困」「CM」が空前絶後のデブの帝国を築いた

肥満率61%、手術の対象になる病的肥満500万人

・生徒にお金を払って学校へ来てもらうハイスクール・メルトダウンのとてもヤバイ

年間31件の校内殺人事件が発生、高校男子32%、女子25%が麻薬入手経験あり、貧富の差が生み出す教育格差

・ブッシュ政権「中東民主化ドミノ構想」の幻想を打ち砕く衝撃シミュレーション

2020年代でも民主化の可能性はたった11%、石油のお陰で非課税の国民は民主化を求めない、アラブ諸国の民主化レベルを20段階で算出

・ついにニューヨーク・タイムズまで書き出した「ドル大暴落Xデー」これだけの真実味

双子の赤字、原油高騰に加え失業率操作疑惑も噴出 ドル暴落を引き起こすアメリカが抱える諸問題、米国を捨てて大儲けを企む輩は政府の中枢にも存在する、

・政治の利権化、文化の崩壊、格差社会、「日本のアメリカ化」はここまで来ている

台風の死者がアメリカ並みに分からなくなる日は近い、愛犬を抱えたブッシュとルイジアナの死者たち、ついにここまで来た支配層腐敗(2,3代続いた支配層の堕落・腐敗)

・9・11(国家的PTSD)とハリケーン(フラッシュバック)直撃でアメリカが直面する自我崩壊の危機

建国のトラウマから外敵を探し続けてきたこの国が初めて内なる敵に目を向けた「加害者としてのトラウマ(先住民アメリカインディアンを虐殺して奪った土地で建国)」に悩まされてきた国家、このままではPTSD症状は何度も繰り返される、外に敵を作るという作戦が通用しないハリケーン(貧富の格差、人種問題、教育問題、銃規制問題が一挙に顕在化)

 アメリカの「健全な大国としての復活」を切に願うが、どうなるのだろうか?心配である。日本も似た傾向だ。他人事ではない。

「SAPIO」10.26号から引用