オジサンが上手に手を取って教える(OJT)

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昨日は工場の生産管理室(工場のスタッフ部門)の監査で職場内の従業員訓練の話が出た。今や会社の競争力維持向上で従業員のモラール維持と技術レベル・マインドの維持・向上が一番大切だ。日本的経営で成功しているキャノン、松下、トヨタ、シャープなどの企業はいずれもeラーニングの本格的な導入など社員の教育に特別に熱心だ。

日本が終戦で全てを失い、自信を亡くして「茫然自失」していたときにマッカーサーが見かねてアメリカ式の経営管理技法を紹介した。TWI(Training Within Industry)とかTQCとか色々な手法が紹介された。ちなみにデミング賞は日本だけだ。米国にはない。

多くの手法が現地(アメリカ)での呼び名でそのまま紹介され使われた。日本人の対応力の高さと日本語のカタカナ表記の表音文字の素晴らしいことの結果だ。

こういった中でもやはり英語の「3文字言葉」は多くの平均的なビジネスマンを悩ませていたことだろう。 昨日の監査時に聞いたのだが、OJT(On The Job Training)(一般に「職場内訓練」と訳している)を「オジサンが上手に手を取って教える」と教えていたそうである。先輩社員が後輩のためにそれこそ手を取らんばかりに熱心に教える様が想像できる素晴らしい表現である。

OJT(On The Job Training)ではなんとなくしっくり来なかった当時の現場の方々も納得して、ことに当れたのではないか。日本人の「現場力の大きさ」を示す偉大な言葉だ。