ワンマン文鎮経営からピラミッド型の組織へさらに「社内SNS」へ

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私が関係している会社では売り上げ約100億円/年、従業員約200名で割と小ぶりなのに組織の横の連携が非常に悪い。いろいろ考えてみたがなかなか分からなかった。会社の歴史・生い立ちに何かあるのではないかと考えてみた。

この企業は元々オーナー経営でオーナーの下に一糸乱れぬ効率のよい経営をしていた。それを支えたのがナンバー2で後に社長・会長をされた方だ。横の連絡が悪いのは部長制を取って、部の壁が高くなったからだと考えていた。しかしその線ではなかなか説明することのできない事象が多く見られた。

先日ハタと思いついたのはワンマン型の文鎮経営で、元々横の連絡や連携は必要とされない企業文化があったのではないかということだ。「ワンマン型の文鎮経営」では勝手な横連携はトップから「余計なお世話、俺の仕事だ、とか極端に言えば『謀反』とみなされる」ことだってありうる。「横連携」は恐ろしく危険な行為なのだ。

文鎮経営から「組織論」にしたがってピラミッド型の部課長制の組織になり、自分の組織への責任感も醸成しないで、社内の他の組織との連携(チームワーク)を作り、運用するノウハウもないまま進んで行ったら何処かで大きな壁にぶち当たって成長も経営の品質向上も止まってしまう。

対策として今からでも「社内SNS」による非公式な情報共有とインフォーマルなコミュニティ作りを進めてはどうかと思っている。JASIPA企業でも規模の増大でコミュニケーションの問題が発生して、「社内SNS」を導入し、成果を挙げているところが結構多い。JASIPA企業も多くはオーナー型文鎮経営だ。